Health2.0の定義については、まずスコット・シュリーブ医師の労作があげられるが、他にもさまざまな人々によるHealth2.0定義が発表されている。もとよりHealth2.0は、Web2.0の流儀に基づいて発展しており、教条的な定義や硬直した権威とは無縁のムーブメントである。それゆえ単一の「定義」にこだわる必要はあまりないとは言え、何か新しい考え方や世界観を説明するには、やはり相応の共通認識を作り上げていく努力も求められる。 続きを読む
月別アーカイブ: 2007年10月
医療サービス流通の新しい波
医療分野のアルファーブロガーとして知られるエイミー・テンダリッチ氏が主催する“Diabetes Mine”に、昨日11日、”Express-Checkout Diabetes Care?”と題するエントリーがポストされた。このエントリーを読みながら、新しい医療サービス流通の可能性について考えさせられた。 続きを読む
慢性疾患患者のウェブ医療情報利用実態
今週月曜日、ウェブと医療に関するユニークな調査実績のあるThe Pew Internet and American Life Projectは、調査報告書「身体障害あるいは慢性疾患をもったe患者」(E-patients With a Disability or Chronic Disease)を発表した。
それによれば、成人で慢性疾患や身体障害を持つ患者は、50才代以上に比較的多く、一般的にウェブ医療情報利用は健康成人よりも少ない。しかし、一度ウェブ医療情報を利用した慢性疾患患者・身体障害者は、調査機関いわく「熱心な医療消費者」となる傾向が強いそうだ。 続きを読む
サーバ不調、および薬事日報「医療2.0」の回答について
サーバ移転直後ということもあり、本日正午ごろからサーバ不調によって、しばらく接続状態が乱れたことを、まずお詫びします。
さて先日、当方がポストしたエントリー「相当怪しい『医療2.0論』」に対し、連載作者の宮川耕氏から回答があった。わざわざ回答の労を執っていただいたことにつき、謝意を表しておきたい。ありがとうございました。
しかし、先回の当方エントリーを精読してもらえればわかると思うが、畢竟、当方が求めたことは「引用出典の明記」である。さらにあえて言えば、先回のエントリーでも少し指摘したが、ビジネスにおけるコンプライアンス観、データ・ハンドリングの基本マナーなど、宮川氏に対し、当方として首を傾げざるをえない点、相容れない点は多々ある。だが、それらをいちいちこれ以上論駁しても、どうやら生産的な議論にはならないようだ。
改めて、当方ブログのみならず他のソースについても、「引用出典の明記」を要請しておきたい。その上で、今後の宮川氏のご健筆を祈りたい。
三宅 啓 INITIATIVE INC
イタリア発Health2.0: MyOpenCare
MyOpenCareはイタリアで開発された英語ベースの患者体験共有サービス。まだ本格稼働には至っていないようだが、「Share Health Contents」とブランド・ステートメントに表示されているように、患者UGC(User Generated Contents)のプラットフォームを提供する。 続きを読む