次世代オンライン診療サービス: AmericanWell社「CareTalks」

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「情報サービスだけでなく、医師の診療をオンラインで受けられたら。それも、いつでもどこでも、必要な時に・・・・・」。おそらくこれは、生活者がウェブ医療サービスに望んでいる究極的なことかも知れない。実は、インターネットを利用した医療サービス開発の黎明期から、生活者と医師をダイレクトに結ぼうとする様々な試行が存在してきたのである。だが結局、RelayHealth以外には、確たる成果もあげずに多くのチャレンジは挫折した。

オンライン診療サービスにはいろいろな障害が存在したわけだが、結局、その最たるものは医師の経済的インセンティブの確保であった。リアルの診療業務よりも同等以上の報酬を約束できなければ、医師を参加させるのは難しかった。逆に生活者・患者にオンライン診療を利用してもらうためには、「リアル診療よりも安上がり」であるような料金設定をしなければならない。一方には高く、一方には安く。どう考えてもこの「オンライ診療サービスの二つの経済的側面」は矛盾するのだ。 続きを読む