雨の日曜日

paraiso

今日で5月もおしまい。雨の日曜日、終日、音楽を聴いて過ごした。昨日、朝日新聞夕刊を食卓に広げて見ていたら、細野晴臣さんのインタービュー記事に目が止まった。記事では、意外にもあの「はらいそ(Paraiso)」についての回顧が語られていた。1978年の作品だが、傑作である前作「泰安洋行」に比べると世評あまりパッとしない。しかし横尾忠則氏のジャケットデザイン(上図)も秀逸だが、疑いなくこちらも傑作である。当然、発売時に買い求めて以来ずっと愛聴してきたが、そういえばしばらくご無沙汰していたので久しぶりにターンテーブルに盤を置いた。いやあ、やっぱりハリー細野は良かった。ニューオーリンズR&Bのグルーブ感をベースに、沖縄、東南アジア、中近東、ブルガリア、ブラジル、ジャマイカなど世界各地の音楽が渾然一体。おすすめです。 続きを読む

米国、医療過誤で10年間に100万人が死亡!?

 err_is_human先日、米国消費者団体のConsumers Union(CU)が発表した医療過誤、医療事故についてのレポートが話題になっている。レポートのタイトルは「To Err is Human – To Delay is Deadly」だが、「To Err is Human」とは今から10年前、1999年に米国IOM(医療研究所)の「医療の品質に関する委員会」が出した有名なレポートの表題でもある。(”To Err is Human: Building a Safer Health System”)。このIOMのレポートは日本でも「人は誰でも間違える―より安全な医療システムを目指して」(日本評論社,2000)との書名で訳出され、医療界で大きく注目された。

IOMレポートでは、当時、米国医療において毎年9万8千人が医療過誤で死亡しているとショッキングな警告をしている。安全性確保のための米国医療界の取り組みは、他のハイリスク産業に比べて10年以上遅れており、今後、医療過誤などを減少させるための全国的調査専門機関の設置などが必要だと提言している。 続きを読む

NHS Evidence: 確かなエビデンスとベスト・プラクティスの検索サイト

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先月30日、英国NHS(国民医療サービス)のNational Institute for Health and Clinical Excellence (NICE) は、医療と保健のプロフェッショナルを対象とする検索サイト「NHS Evidence」を起動した。このプロジェクトは、昨年6月にLord Darzi保健相がレポート「すべての人に高品質医療を」で発表した構想の一環であり、医療プロフェッショナル達に、整理され、ふるいにかけられ、優先順位づけられた、最良で包括的なエビデンスとベスト・プラクティス情報を提供しようというもの。 続きを読む

TOBYOツールバーを来月から公開

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すでに昨年からアナウンスしていた

闘病者のための情報ツール = TOBYOツールバー(上図)

だが、やっと来月からお使いいただけるようになる。公開が遅れたのは、闘病記専門検索エンジン「TOBYO事典」の独自開発に手間取ったためだが、今月から、ようやくこのTOBYO事典がテスト版ながらフル稼働できるようになったので、これからツールバーをはじめいくつかツールを提供して行く予定。闘病者の皆さんの闘病情報収集活動が、一層便利に、一層手軽になればと考えている。これらのツールをぜひお試しいただきたい。

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今回リリースのTOBYOツールバーは当方のオリジナル開発ではなく、米国NLM(国立医学図書館)のツールバーなどですでに実績のあるものを採用している。対応するOSはWindowsのみで、IEバージョン5以降とFirefoxバージョン2以降のブラウザにインストールできる。また、このツールバーは次の基本機能を提供している。 続きを読む

Health2.0近況

いささか食傷気味の感もあるが、Health2.0の概要スライドをご紹介しておく。これまで何回も同じようなスライドを見てきたせいか、正直のところ物足りなさと、一抹のマンネリ感さえある。2006年ごろから開始されたHealth2.0ムーブメントも、ここへて来て閉塞状況にさしかかっているのかと懸念していたが、スコット・シュリーブ氏の最近のエントリあたりを見ていると、相変わらず精力的に「Consumer Driven Healthcare」へ向けた論考を発表しており心強い。現在、この秋に予定されている第三回Health2.0コンファレンスの準備が進められているようで、近日中にはプログラムの詳細が発表されるらしい。 続きを読む