誰が米国医療を殺したか?

whokill_s.jpg

一昨日のエントリーでレジーナ・ヘルツリンガーの”Consumer-Driven Health Care”のことに触れておいた。ヘルツリンガーは現在、ハーバードビジネススクールの経営学教授であるが、ちょうど去る7月25日ワシントンポスト紙に「誰が米国医療を殺したか?」というショッキングなタイトルの記事を寄稿し、特に米国医療者の間で話題を呼んでいるようだ。このタイトルはまた、先月ヘルツリンガーが上梓した新著のタイトルでもある。「自著の宣伝」ということもあるかも。以下に抄訳を付す。 続きを読む

注目される「ヘルスケア・アンバウンド」市場


(Vince Kuraitis氏作成キイノート・プレゼンテーション「ヘルスケア・アンバウンド)

今月半ばサンフランシスコで開催された”Healthcare Unbound Conference”。ドミトリー・クルグリャク氏のコメントは先日のエントリーで紹介したが、その後Health2.0関係のブロゴスフィアでかなり大きな反響を呼んでいる。

「ヘルスケア・アンバウンド」とは、在宅医療を可能とする遠隔モニタリングや遠隔診療の技術の総称である。患者が病院のベッドに縛り付けられることなく、自宅でのびのびと必要な医療を受けられることを目指すもので、特に慢性疾患の予防段階においてDM(ディジーズ・マネジメント)と組み合わせて実施されるようなイメージが提起されている。コンファレンス出席者(主にVince Kuraitis氏)のブログから、ヘルスケア・アンバウンドのポイントを以下にメモっておく。 続きを読む

患者の医療参加:メモ

consumerdriven

三つの基本要素

「エンゲージ、コミュニケーション、ヘルス・リテラシー」の三つが今日、患者をめぐる健康と医療に関するムーブメントの、最も本質的な要素なのだそうだ。これらの要素はこの20年間ほどの間に、さまざまな人々によって提起され、洞察を加えられ、徐々に明白な運動ベクトルとして、これからの医療を考える場合の指針となりつつあるようだ。ただこれは米国を中心とする海外の話である。 続きを読む

消費者が医療選択に使う情報ソース

DATA
調査会社フォレスターリサーチ社が今月、「消費者の選択に影響を与える医療情報提供ツール」と題する調査レポートを発表した。

それによると、ほとんどの消費者(60%)はロコミで病院や医師のクオリティを評価している。また27%の生活者がオンラインの情報ソースを使用しており、中でも消費者はどちらかと言うと、医療保険会社のWebサイトを利用する傾向がある。 続きを読む

医療関連ニュースのレビュー”HealthNewsReview”

HealthNews

マスコミから毎日あふれるように報道される医療関連ニュース。米国主要60報道機関が配信する医療関連ニュースをレビューするサイトが注目されている。いわばジャーナリズムに対するレーティング機関である。 続きを読む