酷暑の日々。世間はお盆-夏休みモードだが、当方は最後の追い込みで仕事。
来月リリース予定の闘病ブログ調査プラットフォーム「dimensions 2」の完成に取り組んでいる。
「dimensions 2」は、いわば私達のTOBYOプロジェクトの集大成のような成果物になるのだろうと考えている。ここまで来るまでに、いろいろ試行錯誤を重ねた。5万件、1000万ページの闘病ドキュメントを、どうわかりやすく社会に伝えられるかをめぐり、このおよそ5年間を費やしてきたのだが、ようやく結論らしきものが見えてきたと思えたのは、今年に入ってのことだった。
当初、拡張検索エンジン「X-Search」、トラッキング・ツール「Distiller」の二本立てでスタートしたのだが、率直に言ってそれだけで満足できるわけもなかった。そのある種の欠落感を充足するために、特に一昨年から様々な仮説設定と実験に取り組んできた。ようやく欠落感を埋めるものを探し当てたと思えるようになったのは、ごく最近のことである。
dimensions出発時点の2つのツールに、データ分析ライブラリー「Analysis」、そして患者意見抽出・集計ツール「OPINIONS」を加え、dimensionsは4つのツールから成る文字通り日本初の「闘病調査プラットフォーム」へと成長したと思う。そして単に「2が4になった」ということだけでなく、従来の「X-Search」、「Distiller」にも大幅な改良を施している。
日本初の闘病ブログ調査プラットフォーム。「患者のことは患者から直接聞く」ための、唯一のプラットフォームである。様々な医療関係者に使っていただきたい。
三宅 啓 INITIATIVE INC.