TOBYOプロジェクトのプロフェッショナル向け患者体験可視化システム「TOBYO dimensions」が、新しく再デビューします。
「TOBYO dimensions」は、患者体験トラッキング・ツール「ディスティラー」と拡張検索エンジン「X-サーチ」からなる患者体験可視化システムとして、2011年からサービスを開始してきました。このプロジェクト自体が、まったくの未踏領域だったこともあり、これまで試行錯誤の連続でした。
振り返ると、これまでのdimensionsは、当初から検索エンジン技術に基礎を置いたシステムであったわけですが、昨年から、自然言語処理技術を新たにシステムのコアに位置づけようと、様々な試行を繰り返してきました。その途上で、袋小路に迷いこむような経験もしたわけですが、そのあたりは、このブログの昨年エントリを読んでもらえば、なんとなくご想像していただけることでしょう。
ちょうど一年前には「患者体験を典型的な文に収斂する」という目標を立てて、研究開発を進めていました。しかし、ウェブ上に公開された患者ドキュメントの性質をあらためて考えてみると、それらに表出された患者体験と感情は多様であり、何らかの「結論」へ収斂するようなものではないということに、改めて気づかされました。