マスコミから毎日あふれるように報道される医療関連ニュース。米国主要60報道機関が配信する医療関連ニュースをレビューするサイトが注目されている。いわばジャーナリズムに対するレーティング機関である。
このようにジャーナリズムをメタレベルで評価する必要が出てきたのは、言うまでもなくマスメディアの信頼性の低下である。日本でも今年初め、「あるある大辞典」事件が問題になったが、特に健康と医療の分野において、マスメディアの報道に対する監視の必要が高まってきていると言うことか。
HealthNewsReviewはNPO組織”Foundation for Informed Medical Decision Making”によって運営されており、さまざまな背景を持つ20数名のレビュワーが医療関連記事をレーティングしている。レーティングの基準として10項目のクライテリアを設定している。
米国にも本当の意味での「医療ジャーナリズム」はまだ成立していないと言われている。そしてこれが成立するためには、その成果を正当に評価する仕組みが必要であり、そのためにこのようなレーティング・サービスが登場したわけだ。