雑誌「ジャミックジャーナル」8月号に登場します

jamic医師向け雑誌「ジャミックジャーナル」(日本医療情報センター)から取材を受け、8月号特集「医師の集合知 ~Webでの可能性を探る~」で記事を掲載してもらいました。

「Webの世界は、Web2.0の概念によって大きく様変わりした。ブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などにより、個人が情報発信しやすくなり、また多くのネットワークも誕生している。そして、Wikipediaを代表とする集合知というものも特徴的なものとなった。医療の分野においても、Webのそうした流れに影響を受けないはずはない。今回は医師の集合知と言うことをテーマに、日本での新しい動きや今後の可能性について探ってみたい。」(特集巻頭言)

当方コメントは、特集の中の「医学・医療に関するWikiの海外事情」と題するコーナーに掲載されています。よろしくご一読下さい。

三宅 啓  INITIATIVE INC.

書評:「医療の限界」(小松秀樹、新潮新書)

genkai昨年、「立ち去り型サボタージュ」という衝撃的な言葉で話題になった「医療崩壊」(朝日新聞社)。その著者の新著が出た。「慈恵医大青戸病院事件」(日本経済評論社)以来、医療現場の当事者として、医療事故をはじめ、今日のさまざまな医療問題に精緻な考察を示してくれてきた著者だけに本書に対する期待も大きかったが、結論から言えば、むなしくも期待は裏切られた。期待は失望の母である。

本書を読み進むに連れ、さまざまに疑問が立ち上がり、肩すかしを食らい、もやもやした不快感を残して読了となった。同時に医療者と生活者・大衆との間にある懸隔の大きさを、改めて思い知らされたような気がした。 続きを読む

患者コミュニティ”MDJunction”

junction

新しい患者コミュニティ登場。“MDJunction”は患者体験と患者ナレッジを共有するSNSサービスを提供している。「オンライン・サポートグループ」と呼ばれる病気ごとのコミュニティを中心に、「ヘルス・フォーラム」、「ヘルス・アーティクル(論文)」などから医師評価に至るまで、患者体験に基づいたUGC(User Generated Contents)が提供されている。全体の作りも、非常にシンプルなサービスである。 続きを読む

闘病記とPHRに関するメモ

diary

昨日のリストを見ても分かるように、米国ではすでに大変な数のPHRが提供されており、この数は増加の一途をたどっている。だが、供給側のこの盛況ぶりに比し、生活者側の関心はまだまだ低い。

先週発表された米国保険会社Aetnaの調査によれば、PHRが何を意味するか知らない、わからない人は回答者の64%にのぼる。残り36%の回答者のうち、実際にPHRを使用していたのは11%に過ぎなかった。また、PHRをよく知っていると回答した人は全体の16%。同時に、個人健康情報の管理実態に関して次のことがわかった。 続きを読む