新しい患者コミュニティ登場。“MDJunction”は患者体験と患者ナレッジを共有するSNSサービスを提供している。「オンライン・サポートグループ」と呼ばれる病気ごとのコミュニティを中心に、「ヘルス・フォーラム」、「ヘルス・アーティクル(論文)」などから医師評価に至るまで、患者体験に基づいたUGC(User Generated Contents)が提供されている。全体の作りも、非常にシンプルなサービスである。
創設者のRoy Lev氏はこのサービス立ち上げの理由を、Emily Chan氏の”eHub”のインタビューに答えて次のように述べている。
「1年ほど前、友人の母親が乳がんと診断されたためネット上で情報や支援を検索しました。情報サイトやメーリングリストはたくさん見つかりましたが、患者のコミュニティはありませんでした。自分と同じ立場の人と友人になり、話をしたり経験を分かち合ったりする場のことです。」
そして、今後の抱負についてのコメント。
「インターネット業界での最近の成功例はコミュニティに関するものが多く、これまでのところ、健康関連の大きなコミュニティはありません。これから3年のうちに同様のコミュニティが10個ほど出てくるでしょう。ですから、その中でナンバー1のコミュニティになりたいと思っています。このビジネスの初期ラウンドが終わるまでにはこの目標に近づけると思います。」
またMDJunctionのビジネスモデルについて。
「このシステムでは、病気の種類や医療の専門分野ごとに照準を絞ったマーケティング活動を展開することができます。いずれは、これを活用して大きな収益をあげることができるでしょう。」
と、まだ明確なビジネスモデルは作りきれていないようだが、医療機関や製薬メーカーのマーケティングに役立つサイトを目指しているようだ。
参考:CNET Japan 「健康関連情報のコミュニティ基盤を提供する”MDJunction”」