Health 2.0ブロードビジョン:ノート2

broadvision2

昨日のエントリーに続き、 ブライアン・クレッパー氏とジェーン・サラソーン・カーン氏による「Health 2.0ブロードビジョン」の残りをご紹介する。

(前承)

では最初の分析結果「リスクを持つ患者の識別」。これらは、慢性疾患を持つと識別された患者のことになるだろう。彼らはまた、発生異常や急性疾患を予測させる兆候をもった患者かもしれない。このプロセスの過程で識別された患者についての情報は、「ヘルス・マネジメント・ツール」のみならずEHRPHRへ転送されるだろう。それから患者たちは連絡を受け、ことによると診療を受けることになるかもしれない。
(クリック) 続きを読む

Health2.0ブロード・ビジョン:ノート1

Health2.0_broadvision昨日のエントリーで紹介したブライアン・クレッパー氏とジェーン・サラソーン・カーン氏による”Broad Vision of Health2.0″だが、今後Health2.0を論じる際の基本マテリアルになるはずだ。その概要をノートしておきたい。 続きを読む

巨大製薬企業と医師SNSの提携

pharma_s

10月14日付FinancialTimesによれば、ファイザーが医師SNSのSermoと契約を結んだことが明らかになった。

「ファイザーは、Sermoの医師コミュニティや他のSermoパートナーと協力し、コラボレーションを通じ、以下のような主要目的を追求する計画である。

・動きの速いソーシャルメディア環境において、医師と共に、医療情報交換を変革する最良の方法を発見する
・オンライン交流によって提供されるイノベーティブ・チャンネルを通じて、医師とのオープンで透明性のあるディスカッションを創造する
・医療プロフェッショナルとのコミュニケーションにおけるソーシャルメディア利用のためのガイドラインを、FDA(米国食品医薬品局)と連携して明らかにする
・製薬プロフェッショナルとSermoコミュニティの間の生産的な交流開発を、医師と連携して進める」(“Pfizer takes a leaf out of Facebook”,FT.com,October 14 2007)

上記の提携内容だけでは、いったいファイザーが何を具体的にSermoで目指しているかはっきりしない。ただ、従来、製薬メーカーは医師とのコミュニケーションのために膨大な予算とエネルギーを投じており、これはコストの割には効率が悪いと言われている。そのため、今後、医師とのコミュニケーション活動を合理的にコストダウンし、同時にコミュニケーション効果を改善する手法として医師SNSに着目したとみられている。 続きを読む