「シュルレアリスム展」(国立新美術館)を妻と見に行った。ポンピドゥーセンター所蔵作品で、ダダから戦後アンフォルメルまでを含む。ブルトン、ピカビア、ミロ、キリコ、マン・レイ、エルンスト、マグリット、デュシャン、ダリ、タンギー、ポロック。この展覧会でシュルレアリスムの流れが一通りわかる。思ったよりも大規模な展示でたっぷり楽しめたが、人も多かった。シュルレアリスムといえば、どうしても1920年代-30年代の作品群が思い浮かぶが、その流れは1960年代に及ぶ。20世紀を貫くムーブメントであったことを再確認。自動記述などその実験的手法と挑戦精神は、いまだに色あせることはない。 続きを読む
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病院ロボットの時代
英スコットランドの”Forth Valley Royal Hospital”で、英国初の病院ロボットが導入されることになった。8月の同病院オープンに備え、現在、ロボットのテスト稼働がおこなわれている。当面は地下室で各病棟との荷物のやりとりに使われるが、いずれは病室や手術室の清掃、さらに医療資材や薬剤の仕分け・配送などにも使われる予定らしい。院内感染リスクと人的コストを下げる効果が期待されている。
ロボットやナノマシンのような先端テクノロジーの医療への導入は、「医工連携」の掛け声のもとにどんどん進んでいる。これらがアウトカムなど医療品質の向上やコストダウンなど、具体的に目に見える成果につながってほしいものだ。
だがこのビデオを見る限り、あまり高度な「ロボット」ではないようだ。これでは自走式フォークリフトにしか見えず、ガッカリしてしまう。「アトム」はまだか?
「アトムの子」三宅 啓 INITIATIVE INC.
Health2.0 Tokyo Chapter
先週6月4日(金)、第一回Health2.0 Tokyo Chapterが東京・青山で開催された。正確な数は把握していないが、およそ百人近い参加者で会場は満員状態。予想を超える盛会であった。
まず、米国Health2.0ムーブメントを主催するマシュー・ホルト、インドゥー・スバイヤ両氏からHealth2.0 Tokyo Chapterに寄せられたビデオメッセージが披露されたあと、メドピア株式会社の比木取締役COOから、Health2.0基本概念、主なサービス、そして4月パリで開催されたHealth2.0Europeコンファレンスの報告があった。
休憩をはさみ、事務局をつとめられた株式会社メディエイドの杉山社長、メドピア株式会社の石見社長から、日本のHealth2.0事例として、両社の事業であるライフパレット、メドピア のプレゼンテーションがあった。最後に今後のスケジュールの説明があり、2011年における「Health2.0 Japan」開催構想が発表された。 続きを読む
Health2.0ヨーロッパ:オープニング・プレゼンテーション
今月6日-7日、パリで開催されたHealth2.0ヨーロッパのオープニング・プレゼンテーションが公開された。プレゼンターはマシュー・ホルトとインドゥー・スバイヤが担当したようだ。
導入部の「インターネットの歴史」そしてお決まりの「2.0」のおさらいには食傷気味。本論であるHealth2.0にたどりつくまでが長すぎる。かつて広告業界ではプレゼン冒頭部分(たいていマーケティングスタッフが担当していた)を「祝詞(のりと)」と称していたが、これは短ければ短いほどいいし、できればない方がいいに決まっている。
スライド17で、懐かしいMinitelが出てきたのには驚いた。これは電話帳の代わりにフランス政府が配布したビデオテックスで、1980年代には先進的なニューメディアとして盛んに紹介されていた。当時、日本でも同様のビデオテックス「キャプテンシステム」が登場したが、どちらもいつの間にか姿を消してしまった。 続きを読む
2010年春、新宿御苑
4月1日。朝方は少し冷えたが昼頃には風も暖かくなった。今日は新宿御苑へ花見だ!。お弁当を買って新宿御苑の大木戸門へ来てみると、団体さんなど人が一杯。人、大杉。それに風、強杉。
今日から週末あたりが花の見頃か。風が強いので、芝生で弁当を開くのはあきらめレストハウスへ。だが、レストハウス二階はファミリー軍団に占拠され、仕方なく中二階のオープンテラスへ。風は依然として強いが、まぁ少しはましかと、ベンチでお弁当を食べながら周囲の桜を観る。
ところがそのうち、突然、一陣の突風が巻き起こりあたりを吹き払った。「わーっ」と周囲から驚きおののく声が起きたかと思うと、右前方から突風に乗って、なにやら異物が当方めがけてまっしぐらに飛来してくるではないか。こちらは弁当とお茶のボトルを風に奪われまいと必死で手で押さえていたが、飛来する異物を右腕で「ハッシ」とたたき落としたのであった。
足下に落ちた数点の異物を見ると、玉子焼き、唐揚げ、鮭切り身、かまぼこであった。前方からお婆さんが「わ、私のオカズがぁ!」と叫びながら走ってきたが、当方足下に散乱するオカズの残骸を目にして、そこに力無く座り込んでしまった。それを見て、「人生にはいろんなことがある。TOBYOも2万サイト収録まで2年もかかった。」と一声かけようかとも思ったが、出過ぎたまねはやめにしてその場を去った2010年春であった。
三宅 啓 INITIATIVE INC.