「シュルレアリスム展」(国立新美術館)を妻と見に行った。ポンピドゥーセンター所蔵作品で、ダダから戦後アンフォルメルまでを含む。ブルトン、ピカビア、ミロ、キリコ、マン・レイ、エルンスト、マグリット、デュシャン、ダリ、タンギー、ポロック。この展覧会でシュルレアリスムの流れが一通りわかる。思ったよりも大規模な展示でたっぷり楽しめたが、人も多かった。シュルレアリスムといえば、どうしても1920年代-30年代の作品群が思い浮かぶが、その流れは1960年代に及ぶ。20世紀を貫くムーブメントであったことを再確認。自動記述などその実験的手法と挑戦精神は、いまだに色あせることはない。
これら作品群の実験精神から学ぶところは、ベンチャーにとっても大きい。感覚を大きく開いて作品のパワーをしっかりと感受した。通俗的なマーケティングやマネジメント論からよりも、むしろ美術をはじめ文学、映画、音楽などから大きな刺激やアイデアをもらっている。
三宅 啓 INITIATIVE INC.