医療改革といっても米国の場合、さまざまな提言が入り乱れ、状況は混沌としている。だが、おおむね四つの方向性として改革議論を整理することが多いようだ。簡単にこれらの議論の要点をまとめてみたい。 続きを読む
カテゴリーアーカイブ: 雑記帳
消費者志向でない日本医療システム
ワシントンポストに掲載されたレジーナ・ヘルツリンガーの記事を読み、改めて彼女の「消費者が動かす医療サービス市場」(Consumer-Driven Health Care)(シュプリンガー・フェアクラーク東京)を本棚から取り出して読み返してみた。 続きを読む
注目される「ヘルスケア・アンバウンド」市場
(Vince Kuraitis氏作成キイノート・プレゼンテーション「ヘルスケア・アンバウンド)
今月半ばサンフランシスコで開催された”Healthcare Unbound Conference”。ドミトリー・クルグリャク氏のコメントは先日のエントリーで紹介したが、その後Health2.0関係のブロゴスフィアでかなり大きな反響を呼んでいる。
「ヘルスケア・アンバウンド」とは、在宅医療を可能とする遠隔モニタリングや遠隔診療の技術の総称である。患者が病院のベッドに縛り付けられることなく、自宅でのびのびと必要な医療を受けられることを目指すもので、特に慢性疾患の予防段階においてDM(ディジーズ・マネジメント)と組み合わせて実施されるようなイメージが提起されている。コンファレンス出席者(主にVince Kuraitis氏)のブログから、ヘルスケア・アンバウンドのポイントを以下にメモっておく。 続きを読む
患者の医療参加:メモ
三つの基本要素
「エンゲージ、コミュニケーション、ヘルス・リテラシー」の三つが今日、患者をめぐる健康と医療に関するムーブメントの、最も本質的な要素なのだそうだ。これらの要素はこの20年間ほどの間に、さまざまな人々によって提起され、洞察を加えられ、徐々に明白な運動ベクトルとして、これからの医療を考える場合の指針となりつつあるようだ。ただこれは米国を中心とする海外の話である。 続きを読む
Health2.0的思考(3)
今朝、ドミトリー・クルーグリャクのブログで「私のパネルは『医療ソーシャルメディアの状況』と題されたもので、いかにまだ我々がそのゲームの初期段階にあるかを示すものでもあった。」と書かれたエントリーに目が止まった。先日開催された「へルスケア・アンバウンド」コンファレンスにおけるHealth2.0関連セッションの感想が記されていた。 続きを読む