世界感染症マップ: HealthMap

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HealthMapは世界の感染症アウトブレーク情報をアグリゲートし、地図という視覚的表現でわかりやすく提供している。情報ソースは、国際感染症学会の疾病発生監視プログラムのProMEDMail、WHO、ヨーロッパの疾病監視機関であるEuroSurveillance、それにGoogleNewsなどである。

GoogleMapsAPIを使ったマッシュアップ・サイトで、マップ上には国・地方レベルで、最新の感染症警告情報がその深刻度を色分けしてマーキングされてある。そのマークをクリックすると情報の詳細を読むことができるわけだ。マークは感染症警告を表すだけではない。たとえば日本に付されたマークには薬害C型肝炎のニュースが示されている。感染情報だけでなく、世界の重要な医療関連ニュースがリアルタイムで概観できるようになっている。 続きを読む

無店舗医療サービス: JayParkinsonMD

jayparkinson

サイトのトップページで目を惹くのは「私は新しい種類の医師です」と掲げられた文言。ジェイ・パーキンソン医師はウェブサイト以外の拠点を持たず、往診だけの医療サービスをニューヨークで開業し話題になっている。

開業時間は原則として月曜-金曜の午前8時から午後10時だが、急ぎの診察要望があれば一日24時間・週7日で対応している。往診専門だから患者宅もしくは患者仕事場での診察となるが、診察申し込みはウェブサイトのみに限定している。また、地理的な往診圏の制約もあり、ブルックリン周辺在住の患者だけを対象としている。 続きを読む

医療、インターネット、ブログ


「今さら」の感もなきにしもあらずだが、先日、発表された「Blogs in Plain English」を見ながら、改めてブログの存在意義みたいな事を考えさせられた。ちなみにこのショートムービーを作ったのはcommoncraftで、いつもながら素晴らしい出来である。最近では「ブログ限界論」みたいな議論もあるようだが、まだそれを言うのは早すぎるような気がする。個人的な「飽き」や閉塞感をブログ自身のせいにするのは勝手だが、それでは生産的な議論にならない。特に医療分野におけるブログの活用を考えると、まだまだこれからだとも思える。 続きを読む

拡大路線を突っ走るRevolutionHealth

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今春ローンチしたRevolutionHealthは、その経営者の豪華な顔ぶれと投資総額の大きさで注目されたが、今月、一年もたたずしてウェブ医療情報提供サービスのナンバー2の地位を獲得した。

業界ナンバーワンのWebMDを急追することがRevolutionHealthにとっての至上命題だが、買収とアライアンスを使って、なりふり構わず規模の拡大を図っている。今回発表されたのはHealthTalkの買収、そしてSparkPeopleへの出資によるアライアンス締結である。 続きを読む

アライアンス・ベースの患者SNS: CareFlash

careflash

9月のHealth2.0コンファレンス以降、新しい医療ウェブサービスが続々登場してきている。CareFlashは患者SNSとしてはさして目新しいものでもないのだが、強いて言えば「アライアンス・ベースのビジネスモデル」を追求しているところが新しいといえるかも知れない。

このSNSの目玉の一つとなっている「3Dアニメーションによる医療情報提供」も、実は医療3Dアニメーション制作会社であるBlausen Medical Communications社とのアライアンスによって実現したものである。CareFlashはこの他にがん支援団体などとアライアンスを結んでいる。またこれに関連して注目すべきは、Facebookとの相互乗り入れを実現しているところであり、これはFacebookのプラグインを通して実現している。 続きを読む