「Onlife×TOBYO」交歓ランチョン

Onlife×TOBYOリニューアルオープンしたOnlifeを開発された株式会社ヨセミテの津田社長、塚田副社長、高橋プロデューサー、秋田さんの皆さんが、本日、当方へご来訪。秋晴れのお昼時。新宿御苑横のレストランでランチをいただきながら交歓。(写真)

「パブリック」という問題意識をきちんと持った集団が、日本で新しい医療情報サービスにチャレンジしようとしている。単純にこのことが嬉しいし、素晴らしい。 続きを読む

ニュートン力学の医療情報観から知識・情報のブリコラージュへ

先月末から、TOBYOトップページに「日本の闘病記10000」とのヘッドラインを掲出している。現時点の収録病名数は657で、実際に闘病サイト情報を公開している病名は555を数える。一応、これで闘病情報の量的確保という初期の目標は達したと言えるのだが、収録サイト数が1件しかない病名が106もあり、これらを複数件にしていく努力は続けなければならない。また、どんどん新しい治療法や薬剤が登場しており、特にがん治療などでは「半年待てば、新しい治療法が登場する」と言われるほどのスピードで技術開発が進行している。つまり、最新の闘病体験を収録する努力も必要になっている。

まず、収録サイトが1件しかない病名の複数サイト収録だが、収録サイト数は多ければ多いほど良い。なぜなら、それだけユーザーが情報を比較し選択する余地が広がるからだ。これまで医療情報の提供と言えば、「情報の信頼性、確からしさ」という問題がセットで論じられるのが常であった。そしてある意味で、この「情報の信頼性、確からしさ」という決まり文句を言い放った時点で、それ以上さしたる具体提言も進展もないままに、これらの問題は終わってしまったかのごとくであった。これがいわばHealth1.0の医療情報観であり、結局これらの人々は、オーソリティや何の根拠もない「倫理コード」などを持ち出して、まるで「医療情報の正しさ」の番人でもあるかのように振舞って来たのだ。 続きを読む

Health2.0のマーケティング: Engage & Empower

前回のエントリで「Health2.0マーケティング」ということを述べた。変な言い方になるが、「今まで言おうとして、言い得なかったポイント」にようやくたどり着いたような気がしている。たしかにHealth2.0は、たとえば、闘病者がインターネットで医療情報を入手する方法を変えつつある。だがそれら闘病者の新しい行動を支援し維持していくためには、ビジネス基盤が創出されねばならない。

とりわけ日本の医療の場合、長年にわたり国家が計画し実行するという計画経済主義の医療制度が機能してきたために、各プレイヤーに新しい市場を開発してビジネス基盤を創造するという発想は弱かった。しかもこの計画経済主義は、しばしば誤った計画を実行してきてしまった。たとえば、ここ数年来指摘されてきた「医療崩壊」の大きな原因とされる医師不足問題だが、単純に言ってしまえば、計画立案時に医療の将来需給予測、特に医師需給予測を見誤ったということだ。そして計画し実行する権限は手放さないが、その結果の責任だけは絶対に取ろうとしない硬直した官僚制の問題であるはずだ。 続きを読む

Health2.0ケーススタディ


Add Health 2.0: The Business Case for Health to your page

去る10月22-23日、サンフランシスコで開催された第二回目のHealth2.0コンファレンス。その中で、Health2.0ムーブメントの中心的ビジョナリーであるScott Shreeve氏がモデレータを務めたセッション”The Business Case for Health2.0″のプレゼンスライドが公開された。

出席者は、ファイザー社のワールドワイドイノベーション担当VPであるVita Cassese氏、NBCデジタルヘルス部長のMitzi Reaugh氏、Safewayのヘルスリエンジニアリング担当VPのKen Schactmut氏、カイザー社のオンラインサービス担当VPのAnna-Lisa Silvestre氏。
続きを読む

秋休み、そして今後のこと

jingu

闘病記バーティカル検索エンジン「TOBYO事典」の最終的な調整はまだ続いている。でも久しぶりに休みを取り、秋の三連休をゆっくり過ごした。三日間のうち最初の二日は秩父宮ラグビー場で観戦、最後の一日は妻と秩父へ山歩きに出かけた。もう11月だが、秩父の山並みはまだ紅葉とはほど遠い。かえって神宮外苑の銀杏並木の方が色づきは早いようだ。 続きを読む