Health2.0ケーススタディ


Add Health 2.0: The Business Case for Health to your page

去る10月22-23日、サンフランシスコで開催された第二回目のHealth2.0コンファレンス。その中で、Health2.0ムーブメントの中心的ビジョナリーであるScott Shreeve氏がモデレータを務めたセッション”The Business Case for Health2.0″のプレゼンスライドが公開された。

出席者は、ファイザー社のワールドワイドイノベーション担当VPであるVita Cassese氏、NBCデジタルヘルス部長のMitzi Reaugh氏、Safewayのヘルスリエンジニアリング担当VPのKen Schactmut氏、カイザー社のオンラインサービス担当VPのAnna-Lisa Silvestre氏。

このプレゼンスライドには、冒頭でScott Shreeve氏によるHealth2.0の短い現状認識が示され、続いて出席者紹介、そしてカイザー社、Safeway、NBCの三つのケーススタディが収録されている。

このセッションは出席メンバーがすべてエスタブリッシュメント企業であり、そのためもあってか、Health2.0の発想や技術を各社がどのように採用するかという観点で進行している。カイザー社は自社開発PHR”My Health Manager”の紹介が中心だが、このシステムは現在マイクロソフト社”Health Vault”との相互運用テストが開始されている。Safewayは大規模量販店チェーンだが、もっぱら医療コスト削減の話が中心。NBCは医療教育番組や病院向け番組配信に対する取り組みが紹介されている。

しかしスライドを見て、これらの「ケース」とHealth2.0を繋ぐことに、かなり無理があるようにも感じられた。ただそうは言っても、もはやHealth2.0が弱小スタートアップ企業コミュニティ内だけで語られる時期ではないと、おそらくScott Shreeve氏などは考えているのだろう。たしかに、エスタブリッシュ企業までも巻き込んだムーブメントにならなければ、Health2.0の進化はないのだ。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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