医療プロフェッショナル向けのウェブサービスと言えば、Sermoの成功に代表されるプロフェッショナルSNSがまず想起される。すでに日本でも医師向けSNSはいくつか登場してきている。さて今回新登場したiMedicorだが、グループ、フォーラム、ブログなどSNSライクな機能を持ちながら、実はSermoなどとはまったく異なるウェブサービスと考えるべきだろう。 続きを読む
作成者アーカイブ: 三宅 啓
進化するウェブ遺伝子サービス
Health2.0はソーシャルメディアを中心に展開されて行くだろうが、同時に、医療のエッジに位置する新技術をもどんどん巻き込んでいくはずだ。その先端医療技術の一つと目されているのが遺伝子工学である。遺伝子研究の成果と、ウェブによる生活者・患者の健康管理パワーの強化が結びつき、これまでの医療を変革していくことが期待されている。
Google資本による「23andMe」は以前のエントリーで取り上げたが、このたびサイトの全面的リニューアルをはかり、リローンチしたばかりである。遺伝子に関する学習用コンテンツが増強され、「シンプル&クリアー」なデザインが素晴らしい出来栄えである。さて、この「23andMe」に強力なライバルが登場した。サンフランシスコに本拠を置くNavigenics社、それにアイスランド本拠のdeCODE genetics社(上図)である。 続きを読む
ドイツのHealth2.0
米国のみならずEU諸国でも、米国のHealth2.0に呼応する新しい胎動が始っている。その中でドイツの状況を見ると、まずヘルス・エスタブリッシュメント側の取り組みとして、来月からPHR実験プロジェクトが起動する。ドイツ最大の医療保険会社Barmerは、PHRの利益と受容性を検証する三年間の実験プロジェクトを計画している。 続きを読む
患者SNSとウェブ闘病記の考察
昨日のエントリーでプロフェッショナルSNSの成功事例として「Sermo」を取り上げたが、では患者SNSはどうだろうか。このブログでも過去にいくつか米国の患者SNSを紹介してきたが、米国におけるその活発な展開とは逆に、目を日本に転じれば非常にその数が少ないことに驚くのである。この「落差」はいったい何に起因するのだろうか?。 続きを読む
Sermo成功への道筋
全米ナンバーワンの医師SNS「Sermo」のCEOであるダニエル・パレストラン博士のインタビュー記事が「HealthLeaders News on Oct.31. 2007」に掲載されたので、その概要をまとめておきたい。Health2.0の成立要件を「Sermo」に探ってみよう。 続きを読む