医療情報検索は徐々にバーティカル検索が主流になってきている。だが、そのバーティカル検索のメリットはまだ生活者や患者に十分には理解されておらず、汎用検索エンジンに比べその利用率は低い。ところでユーザーの検索プロセスを考えてみると、バーティカル検索にせよ汎用検索にせよ、まず最初にユーザーが医療上の固有名詞(病名、治療名など)を特定していなければ何も始まらないのである。つまり、検索キイワードとして入力する特定の医療固有名詞をユーザーが知っていなければならない。 続きを読む
作成者アーカイブ: 三宅 啓
薬品リスク警告サービス:iGuard
医療教育ゲームに注目
医療教育用ゲームが充実してきている。以前のエントリーでは子供向けの学習ゲームを紹介したが、医学生や医師などプロフェッショナル向けから、一般向けの教育ゲームまで、かなりバリエーションは豊かになってきている。
●Pulse!!
まず「Pulse!!」(上のビデオ参照)だが、これは医学生向けの3D-トレーニング・ゲームであり、臨床現場の状況変化に応じ、素早い意志決定技術の習得をめざしている。このゲームを開発したBreakAway社は、軍事用の危機管理シミュレーション・ゲームも開発しており、各分野プロフェッショナル向けの「状況判断・意志決定ツール」専門ソフトメーカーである。 続きを読む
個人向け遺伝子ビジネスの台頭
今月11月27日、米国マサチューセッツ州ケンブリッジを本拠に、世界初の個人全ゲノム配列解析サービス会社となるKnome社がローンチした。23andMeなどSNPチップを使用したゲノム解析サービスが、せいぜい20種類の病気リスク評価に限定されているのに対し、Knome社は全ゲノム配列解析によって約2000種類を分析できるという。
ヒト・ゲノム・プロジェクトは12年の時間と3000億円のコストをかけ、2003年にその目標を達した。その後、ゲノム解析技術は高速に進化し、劇的なコストダウンをもたらしている。この秋、世界各地で多数の個人向けゲノム解析サービス企業がローンチしているが、この背景にはこのコストダウンが効いているようだ。 続きを読む
ドイツの電子健康保険カード
ドイツ政府が構想している電子健康保険カードは、導入に伴う技術的、法的、組織的な整備をすでに終え、いよいよ実用段階に入ったようだ。ドイツでは、これまでも電子カードの健康保険証を国民に配布していたが、これはメモリーカードであり機能は限られていた。これから導入される新電子健康保険カードは、マイクロプロセッサーが搭載されており、データの保存のみならず、さまざまな機能が追加される予定である。 続きを読む