2009/08

PracticeFusionがPHRへ進出

2009/08/13 木曜日 - 11:40:03 by 三宅 啓

PractceFusion_0908

「無料EHR」で一世を風靡したPracticeFusion だが、このたびsalesforce.comとの提携を発表した。この提携は、PracticeFusionにsalesforce.comが投資(総額は発表されず)すると同時に、PracticeFusionが公開準備しているPHR(patient health record)をクラウドコンピューティング開発プラットフォーム”Force.com”上に構築するといもの。

このニュースを読んで、昨日エントリで触れたミシシッピー州メディケイドEHRと同じく、ますます医療情報システムのクラウド化が進展していることがうかがえる。その際のキイワードは「無料」ということだろうが、二年前、PracticeFusionはGoogleAdSenseを利用した「無料EHR」を発表している。当時は「広告付きのEHR」ということが議論になったが、その後、同社は確実にユーザー数を増やしており、現在では18,000人の医師が同社EHRを利用しているようだ。 »もっと読む・・・ »

増えるiPhone向け医療アプリケーション

2009/08/14 金曜日 - 10:32:26 by 三宅 啓


iPhoneをはじめとして、スマートフォン向けの医療アプリケーションが多数登場してきた。ビデオは、科学&医療アニメーションライブラリーを制作しているblausen medical 。この「Human Atlas V2.0 for iPhone」は教育用アプリケーションで、7000タイトルのアニメーションと13000件のイラストからなる「ビジュアル医療百科事典」のようなもの。誰でも容易に疾患のメカニズムや治療方法などが理解できるようになっている。このビデオでは糖尿病を例にソフトの利用イメージを解説している。

スマートフォン向け医療アプリは、EMRなど医療現場の実務アプリケーションからPHRにいたるまで続々リリースされており、今後、このブログでも取り上げていきたい。 »もっと読む・・・ »

Health2.0とIx

2009/08/17 月曜日 - 09:56:25 by 三宅 啓

Health 2.0 meets Ix Opening Video from Health 2.0 on Vimeo.

以前から非常に気になっていたものの、忙しさにかまけて紹介できずにいたのが「Ix」である。Ixとは「Information Therapy」の略で直訳すると「情報治療」となるが、要するに、患者のしっかりした意思決定を支援するための、個人ニーズ特化型のエビデンス・ベース情報提供のことを指すようだ。「薬剤のかわりに医療情報を処方する」ということから、処方箋の略であるRxに代えてIxという略称を用いたようだ。 »もっと読む・・・ »

Doctors 2.0

2009/08/18 火曜日 - 11:47:32 by 三宅 啓

The Next Generation of Doctors from Health 2.0 on Vimeo.

「Doctors 2.0」と言えば、このブログでもたびたび紹介してきたニューヨークのジェイ・パーキンソン医師が反射的に思い起こされるが、Health2.0ムーブメントに共感する若い医師が世界中で新しい医師像を模索している。Health2.0サイト でこれら「Doctors 2.0」の動向を伝えるビデオクリップが公開された。

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医療評価: JCAHOに競争をいどむDNV

2009/08/19 水曜日 - 12:07:35 by 三宅 啓

DNV

これまで「医療評価」と言えば、それはJCAHO(現JC)  のことを指していた。数年前、私たちは患者視点の医療評価システムを構築しようとしていたが、とにかくまずはともあれ、最初に研究しなければならなかったのはJCAHOの歴史とシステムであった。とにかく「医療評価」の世界でJCAHOを知らなければ話にならない。そのようにJCAHOは間違いなく医療評価のデファクトスタンダードの位置にあり、我が国の日本医療機能評価機構  もJCAHOをモデルとして設立されている。

ところが今年に入って米国の医療ブログ界を見ていると、「ウチの病院はJCAHOの継続加入を打ち切った」などというエントリをあちこちで目にするようになった。「何が起きているのだろうか?」といぶかっていたのだが、ようやく徐々に事情が判明してきた。なんとJCAHOに手ごわい競争相手が現れたのである。そのコンペティターとは、ノルウェイからJCAHOの牙城に乗り込んできたDNV(Det Norske Veritas)である。DNVはノルウェイで1864年に創設され、当初はノルウェイ商船の安全性や技術水準などの海運評価サービスに従事していたが、その後リスクマネジメント分野へ、さらに医療評価分野へと事業領域を拡大していったのである。 »もっと読む・・・ »

ソーシャルメディア革命

2009/08/20 木曜日 - 10:47:09 by 三宅 啓


今日のソーシャルメディアの隆盛ぶりがダイレクトに伝わってくるビデオだ。サウンドトラックも、映像のつくりも良い。良くできたビデオだ。だが、それでもなんとなく食傷感が強い。それはなぜなのかと考えてみた。

“Social Media isn’t a fad”ということはわかったが、では本当に”it’s a fundamental shift in how we communicate.”ということになるのだろうかと、へそ曲がりなツッコミの一つも入れたくなる。これについてたとえばJohn Battelle氏は、「ソーシャルメディアは、われわれがコミュニケーションする方法のシフトを意味するのではない。それは、われわれのコミュニケーション能力における階段関数なのだ」と評している。なるほど。 »もっと読む・・・ »

TOBYOプロジェクトの強化改善と修正点

2009/08/21 金曜日 - 11:13:13 by 三宅 啓

TOBYO0908

今週からいきなり秋めいてきたが、TOBYOプロジェクトはいくつかの修正をしながら、今年後半へ向けて動き始めている。TOBYO自体の機能改善は引き続き進めているが、他方、ビジネススキームもさまざまな方々と相談をしている。

まずTOBYOの機能改善では、検索エンジンの精度向上と機能強化に取り組んでいる。従来、クローラーのパーフォーマンスが問題となっていたが、これにかわる新たなクローラー開発を進めているところだ。本文抽出や重複データチェックなどで大幅な精度の向上を目指している。とにかくバーティカル検索エンジンはTOBYOプロジェクトの要となるユニットであり、この改善強化のプライオリティは高い。文字通りの「世界初の闘病体験全文検索エンジン」として、さらに「闘病情報の社会インフラ」として、さまざまな方々に使っていただけるよう、今後もここに注力していきたい。 »もっと読む・・・ »

e-ペイシャント革命

2009/08/22 土曜日 - 10:38:39 by 三宅 啓


一昨日、「ソーシャルメディア革命」を取り上げたが、今度は「e-ペイシャント革命」である。まぁ、いろんな「革命」が勃発するものだ。この「e-ペイシャント革命」は、どうやらコンファレンスのプロモーションビデオのようだ。「e-Patient Connections 2009」 と題されたこのコンファレンスは、10月26-27日にフィラデルフィアで開催される。

参加費は1,795ドル(!)で参加特典として「8GB iPod Touch」が付くらしい。オマケとしては面白いが、それ以上のものでもない。とにかくこのコンファレンスサイトを見ていると、何かコンファレンス屋の商魂だけが剥き出しで露出しているような感がある。だが、人の商売にケチをつけるつもりもない。

しかし、一方では強い既視感におそわれる。先日エントリでも触れたが、かつて「e-ヘルス革命」とやらが喧伝されていた時分、同時に「e-ヘルスコンシューマーの台頭」ということが言われていた。この「e-ヘルスコンシューマー」とやらが「革命」の主要な担い手であるとかないとか、何かそのような議論があったと記憶する。だが当時からそれらの言説に対し、正直なところ首を傾げざるを得なかった。その牽強付会ぶりに対し、強い違和感があった。今になって明言できるが、「e-ヘルスコンシューマー」などどこにも存在していなかったのだ。 »もっと読む・・・ »

EHR認証団体に対する利益相反疑惑

2009/08/24 月曜日 - 11:29:56 by 三宅 啓

このブログでは「医療IT化をめぐる新旧両陣営の戦い」 などのエントリで触れてきたが、総額200億ドルとも300億ドルともいわれるオバマ政権の医療IT促進政策をめぐり、新旧IT企業陣営の戦いは熾烈さを増してきている。

この戦いはまず、米国においてEHR認証をほぼ独占的におこなってきた民間非営利認証団体CCHIT(Certification Commission for Healthcare Information Technology) に対する批判として始まった。このCCHITという民間団体は、2004年に医療IT分野の業界団体であるHIMSS(Healthcare Information and Management Systems Society)との非常に強い結びつきと強力な支援のもとに創設されており、HIMSSの理事がCCHITの理事を兼務し、また主要メンバーが大手医療IT企業であるなど、「業界団体の別動隊」のような性格を持つにもかかわらず、創設以来、米国政府の医療IT政策とくにEHRシステム基準策定と認証に関し独占的な役割を果たしてきたのである。 »もっと読む・・・ »

薬の飲み忘れ防止ツール:GlowCaps

2009/08/25 火曜日 - 12:06:35 by 三宅 啓

Vitality GlowCaps from Vitality on Vimeo.

実は、当方は痛風歴20数年になる。定期的に専門医の検診を受けており、毎朝、尿酸排泄剤など二種類の薬を服用している。こうして尿酸をコントロールするようになってから、以前頻発していた痛風発作はまったく起きなくなった。それに毎晩、安心してビールが飲めるのもうれしい。

だが、ときとして薬を飲み忘れることがあり、またどちらかと言えばあまり薬は好きでもないので、長い期間のうちに薬が机の引き出しにザクザクたまってしまう。これはもったいないが、かといって「まとめ飲み」するわけにもいかない。また、尿酸もこれでは十分にコントロールが利かなくなる。そこで、当方のような「ズボラで薬ギライ」の患者のために発案されたのが「飲み忘れ防止ツール&サービス」である。 »もっと読む・・・ »