医療分野における検索エンジン

Powerset

今月11日、次世代検索エンジンとの評判が高い「Powerset」が、一般向けデモバージョンをローンチした。デモバージョンだから、まだ検索対象はWikipediaとFreebaseに限られているようだ。Googleの独走状態が続く検索エンジンではあるが、ではGoogleがベストかと考えると、今のところ他に選択肢がないのでGoogleを使っているのが実状ではないか。 続きを読む

多彩に進化する闘病サイト

IgaEnikki

昨日のエントリで、ウェブ闘病記の独自性といったようなことを書いた。しかし「ウェブ闘病記」という表現をしてしまうから、リアル闘病記の代替物というイメージが付きまとうのかもしれない。だとすると、「ウェブ闘病記」よりも「闘病サイト」と言うべきなのだろう。

闘病サイトはリアルの闘病記に従属する存在ではなく、独自のコミュニケーション装置、あるいはメディアとしてますます多彩な展開を見せ始めている。たとえば最近、目につく機会が増えているのが「マンガの闘病サイト」である。その例として、楽天ブログで書かれている「Iga腎症絵日記」(作者:サジ54氏)などを見ると、テーマの消化の仕方も絵も非常にうまい。文字だけの闘病記よりも親しみやすく、ほっとするユーモアで気持がなごむ。今後ウェブ上で、「マンガ闘病記」という新しいジャンルが成立することさえ予感させるものがある。 続きを読む

二つの闘病記: リアルとウェブ

ReadWriteWeb2

一年半ほど前になるが、このブログの初期段階で、ウェブ上の闘病記についての考察をまとめてポストしたことがあった。現在でもそうだが、あの頃もウェブ闘病記に対する過小評価というものが存在し、これをなんとかしたいという思いに駆られて書いた。出版された「リアル闘病記」に対し、ウェブ闘病記の方は、何か価値が低いように見られていることに対して反論したい、という気持ちが働いていたのである。

今も、リアル闘病記とウェブ闘病記の比較について聞かれる機会は多い。「リアルが本物だ」という先入観は今でも抜きがたく存在するのだが、そろそろ、「ホンモノの代替物」というようなウェブ闘病記に対する古臭い見方を変えてもよいのではないか。ウェブがリアルを再現する代替空間ではないように、ウェブ上の闘病記もリアル闘病記の代替物ではなく、すでに独自の存在を確立していることを正当に評価すべきだと思う。 続きを読む

TOBYOベータ版の起動予定

TOBYO3

遅れているが、TOBYOベータ版は5月23日にローンチする予定。ベータ版では、「TOBYOレファレンス」に置かれるバーティカル検索機能「TOBYO事典」が付加される。これは闘病記だけを対象とする検索機能で、闘病記30万ページを検索し即座に結果を表示する。あえて「事典」という比喩を使っているのは、普通、どこの図書館のレファレンスコーナーにも設置されている百科事典をイメージしてのことである。つまり、総ページ数が30万ページに達する「闘病体験事典」があり、ユーザーはそこから治療法、医療機関、薬剤、検査法など、自在に闘病者が体験した事実を調べることができる。闘病体験情報だけのバーティカル検索機能としては世界初となる。 続きを読む

処方箋薬のSNS: eDrugSearch.com Community

eDrugSearch

eDrugSearch.comは昨年初めに米国でローンチされた処方箋薬検索サイトで、カナダをはじめ諸外国から米国に輸入される安価な処方箋薬やジェネリック薬品を、消費者が安心して利用できることをめざしている。また検索のみならず、当然規制の範囲内でだが、処方箋薬のディスカウント・ストアの役割もこのサイトは果たしているようだ。 続きを読む