Google Health 対 Health Vault

GoogleHealth080303

先週、Google Healthが正式に発表され、これで「PHR三大プラットフォーム」が出そろったことになる。Google Healthについてその後、次の諸点が明らかになっている。

・広告は掲載しない
・米国以外の海外市場への進出予定は、今のところない
・パトートナー団体が続々決定

Google Healthのビジネスモデルは、今のところまったく視界不良だ。昨秋の段階では、マリッサ・メイヤーVPが一部有料化まで示唆していたが、この可能性はもともと低かった。次に広告モデルであるが、プライバシー団体からPHRに対し「プライバシー&セキュリティ」追及の動きがあり、これを刺激するような広告モデル採用は得策でないと判断したようだ。また、海外市場展開であるが、これについてエリック・シュミットCEOは「他の海外市場は国営医療制度が多く、規制障壁が高い」と述べ、当面、米国以外の展開を否定している。またパートナー企業だが、リテールクリニック、医療機関、保険会社、医療支援団体、検査ラボなどが続々と決定しているようだ。 続きを読む

医療ビデオ共有サービス: ICYou


YouTubeの医療映像コンテンツの問題を考えている内に、以前紹介したことがある「医療専門のYouTube」とも呼ぶべき「ICYou」を久しぶりに訪問してみた。半年ぶりに見るICYouは、収録コンテンツ数も増えて、しっかりと実績を積んできているように見えた。上のプロモーションビデオ「What is ICYou」を見ればサービス概要をつかめるだろう。 続きを読む

ペーパーレス医療


EHRベンダーであるAllscripts社が、医療現場へのIT導入によるペーパーレス化促進キャンペーンの一環として、プロモーション・ビデオ「Paperfree Healthcare」をYouTubeにアップした。シンプルなメッセージ訴求型ビデオとして秀逸の出来映えである。医療現場の壁、事務機器などに多数貼りつけられたショートメッセージは、思わず読んでしまうため、オーディエンスのアテンションが散漫に分散することもない。

ところで、このようなビデオを制作しなければならないということは、米国医療界にも、依然として牢固たる「紙頼み」文化が存在していることを逆に示している。日本でも、医師ブログなどで「電子カルテ・アレルギー症候群」とも言うべき症例を散見するが、これはいったい何なんだろう?。「紙頼み」文化から脱出するためには、何が必要なのだろうか?。