YouTubeの医療映像コンテンツの問題を考えている内に、以前紹介したことがある「医療専門のYouTube」とも呼ぶべき「ICYou」を久しぶりに訪問してみた。半年ぶりに見るICYouは、収録コンテンツ数も増えて、しっかりと実績を積んできているように見えた。上のプロモーションビデオ「What is ICYou」を見ればサービス概要をつかめるだろう。
収録ビデオコンテンツだが「乳がん」を例に取ると全部で117本アップされており、このうち「医師と専門家」からアップされたものが6本、「患者と人々」が106本、「ニュース・レポート」が5本となっている。やはり、闘病者が自分達の体験をビデオにまとめ、アップするケースが多いようだ。他の疾患では糖尿病が128本、うつ病32本、がんサバイバー145本などだが、カバーしている疾患数も増えてきている。これらを見ていると、今後ICYouが、闘病者体験をコアとする「総合医療ビデオ・ライブラリー」へと進化して行こうとしているのがわかる。
また、来週、第二回Health2.0コンファレンスがサンディエゴで開催されるが、昨年九月サンフランシスコで開催されたコンファレンスの模様を記録したビデオ多数が、ICYouにまとめてアップされている。エスター・ダイソンをはじめシリコンバレーのVIPクラスの発言や、話題になったHealth2.0プロモーションビデオ「What is Health」など、たっぷり楽しめる。
三宅 啓 INITIATIVE INC.