23andMeの遺伝学教育ビデオ


これをHealth2.0と呼ぶべきかどうか躊躇われるところだが、とにかく今最も注目すべき新しいウェブ医療情報サービス領域の一つが、23andMeをはじめとする「個人遺伝子情報分析・保存、病気リスク予測」分野であることはまちがいない。今月に入って、各社一斉に商品化を表明している。だが、この分野に生活者・患者側の大きな潜在的ニーズがあるとは思われるものの、少なくとも次のような課題解決が必要条件となるだろう。

  • 病気リスク予測精度の向上
  • 個人遺伝子情報を活用する医療体制(医師、施設)の整備
  • 個人遺伝子情報利用の法的環境整備

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医療改革キャンペーンサイト:ChangeNow4Health

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今週月曜日(11月19日)、新しいスタイルの医療改革キャンペーンサイトとして注目される「ChangeNow4Health」が、ニューヨークで記者発表されローンチした。このサイトは、アメリカの大手医療保険HUMANA社が全面的にバックアップしており、消費者、雇用者、医療提供者、医療保険など主要な医療当事者が結集し、危機的状況にある米国医療改革を推進することを目指している。 続きを読む

医療生産性ツール: iMedicor

imedicor医療プロフェッショナル向けのウェブサービスと言えば、Sermoの成功に代表されるプロフェッショナルSNSがまず想起される。すでに日本でも医師向けSNSはいくつか登場してきている。さて今回新登場したiMedicorだが、グループ、フォーラム、ブログなどSNSライクな機能を持ちながら、実はSermoなどとはまったく異なるウェブサービスと考えるべきだろう。 続きを読む

進化するウェブ遺伝子サービス

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Health2.0はソーシャルメディアを中心に展開されて行くだろうが、同時に、医療のエッジに位置する新技術をもどんどん巻き込んでいくはずだ。その先端医療技術の一つと目されているのが遺伝子工学である。遺伝子研究の成果と、ウェブによる生活者・患者の健康管理パワーの強化が結びつき、これまでの医療を変革していくことが期待されている。

Google資本による「23andMe」は以前のエントリーで取り上げたが、このたびサイトの全面的リニューアルをはかり、リローンチしたばかりである。遺伝子に関する学習用コンテンツが増強され、「シンプル&クリアー」なデザインが素晴らしい出来栄えである。さて、この「23andMe」に強力なライバルが登場した。サンフランシスコに本拠を置くNavigenics社、それにアイスランド本拠のdeCODE genetics社(上図)である。 続きを読む

ドイツのHealth2.0

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米国のみならずEU諸国でも、米国のHealth2.0に呼応する新しい胎動が始っている。その中でドイツの状況を見ると、まずヘルス・エスタブリッシュメント側の取り組みとして、来月からPHR実験プロジェクトが起動する。ドイツ最大の医療保険会社Barmerは、PHRの利益と受容性を検証する三年間の実験プロジェクトを計画している。 続きを読む