20世紀型マーケティングの終焉と医療

legacy

HealthCamp2に関するエントリーを書いていて、PRM Network関連でCRMのことに少し触れておいた。当方にとってCRMという略語自体が、何か懐かしく、また何か遠い過去のくすぐったいような思い出を喚起する。といっては少し大げさか。しかし、ことほどさように、当方にとって、この言葉はすっかり過去のものとなってしまったことだけは間違いない。 続きを読む

閉塞感からの脱出、Webによる医療再生

build_health2.0

コマンド&コントロール

昨日のエントリーでは、日本医療が官僚統制下における計画経済、つまり社会主義的制度であることを指摘した。これは別に目新しい知見ではないだろうが、改めてこの問題から議論を始めなければ、医療改革など100年たってもかなわないと思う。

社会主義経済であるということは、運用フレームが「テクノクラート(官僚)によるコマンド&コントロール(命令と統制)」であるということ。ソ連や東欧などかつての社会主義体制の閉塞ぶりを想起するまでもなく、これら社会主義的な制度の下では、そもそも改革についての自由な議論も前向きなビジョンも出てくるはずはないのである。 続きを読む

患者教育ツール「心臓の構造」

患者教育ツールとして話題になっているインタラクティブ版「心臓の構造」。素晴らしいできばえ。オリジナルはYour Practice OnlineのHolomatix Blaze3D。これを”davidrothman.net”でビデオ化したものをGoogleVideoより引用。
医療情報も患者が理解しやすい図版、写真、映像を活用すべきだ。しかし難点は製作コストである。

脱社会主義の医療改革論議

cost&care

現在進行中の米国医療改革を見ていると、たとえばハーバード・ビジネススクールのマイケル・E・ポーター教授のようなマーケティング学者が、医療から見れば門外漢ではあるが、政策立案・策定などに大きな影響力を持っているのがわかる。 続きを読む