医師向け検索エンジン: SearchMedica

SearchMedica

医療情報に特化した検索エンジンは、まず生活者・患者向けのバーティカル検索エンジンとして登場してきたわけだが、プロフェッショナル専用の検索エンジンは今まで現われていなかった。プロフェッショナルな医療情報検索と言えば、すでにPubMedのような定番的DBが存在していたためだろうか。

SearchMedicaは医師向けのバーティカル検索エンジンで、Googleのような汎用検索エンジンとは違い、信頼性が高く定評のあるサイトだけに検索対象を限定しているから、より効率的で適切な検索結果を得られる。ただ情報の信頼性という点ではPubMedを利用するのと差異はないので、なんとかして特徴となるメリットを切り出そうという努力が見られる。 続きを読む

波紋呼ぶGoogleの新規プロジェクト: Knol

knol

一昨日、12月13日、オフィシャルGoogleブログで発表された「Knol」がブロゴスフィアで賛否両論を巻き起こしている。Knolとは「知識の単位」を意味すると同時に、Googleの新しいプロジェクト名でもある。思いっきり要約すれば、このKnolは特定分野の専門知識を持つプロフェッショナルに、特定テーマの知識・情報を公開発表するためのツールを提供するものである。

しかし、「特定テーマの知識・情報を発表公開する」ということなら、既にWikipediaが存在する。そこでGoogleが新たにKnolを投入するのは、Wikipedia潰しを狙っているからではないかと指摘する声が多い。さらに、今月ベータ・ローンチが予定されているジミー・ウェールズ氏率いるソーシャル・サーチ・エンジン「Wikia」に対するGoogleの対抗措置ではないかとさえ言われている。 続きを読む

医師向け診断支援ツール: Isabel

isabel

AMA(米国医師会)発表によれば、当節、一般的に医師の誤診確率は8%-24%の間にあるとされている。その誤診原因の多くは「アンコーリング」(anchoring)にあるのだそうだ。「アンコーリング」とは「固着する」というような意味で、医師が頑固に一つの診断に夢中になり、他の可能性を考慮しそこなうことを指すらしい。 続きを読む

世界感染症マップ: HealthMap

healthmap

HealthMapは世界の感染症アウトブレーク情報をアグリゲートし、地図という視覚的表現でわかりやすく提供している。情報ソースは、国際感染症学会の疾病発生監視プログラムのProMEDMail、WHO、ヨーロッパの疾病監視機関であるEuroSurveillance、それにGoogleNewsなどである。

GoogleMapsAPIを使ったマッシュアップ・サイトで、マップ上には国・地方レベルで、最新の感染症警告情報がその深刻度を色分けしてマーキングされてある。そのマークをクリックすると情報の詳細を読むことができるわけだ。マークは感染症警告を表すだけではない。たとえば日本に付されたマークには薬害C型肝炎のニュースが示されている。感染情報だけでなく、世界の重要な医療関連ニュースがリアルタイムで概観できるようになっている。 続きを読む

無店舗医療サービス: JayParkinsonMD

jayparkinson

サイトのトップページで目を惹くのは「私は新しい種類の医師です」と掲げられた文言。ジェイ・パーキンソン医師はウェブサイト以外の拠点を持たず、往診だけの医療サービスをニューヨークで開業し話題になっている。

開業時間は原則として月曜-金曜の午前8時から午後10時だが、急ぎの診察要望があれば一日24時間・週7日で対応している。往診専門だから患者宅もしくは患者仕事場での診察となるが、診察申し込みはウェブサイトのみに限定している。また、地理的な往診圏の制約もあり、ブルックリン周辺在住の患者だけを対象としている。 続きを読む