オーストラリアからPHR新登場: miVitals

miVitalsオーストラリアのスタートアップ企業からPHR(Personal Health Record)のニューフェースがローンチされた。「miVitals」は「健康とライフスタイルを記録するためのセキュアなオンライン・ストレージ・システム」と自らを定義している。「たいていの人は、自分の健康管理に従事するおよそ5人のプロフェッショナルを持っている。それはかかりつけ医、歯科医、眼科医、専門医、薬剤師などである」と説くmiVitalsは、生活者とこれら複数の医療プロフェッショナルが個人健康情報を共有するオンライン・ストレージになることを目指している。最初これら説明を読むと、「PHR」という言葉が全く出てこないので、今までにない新しいサービスであるかのように錯覚するが、その中身がやはりPHRであることに違いはない。 続きを読む

NLMの医療用カスタム・ツールバー

NLMtoolbar

世界で最大の医療図書館と言われる米国NLM(国立医学図書館)が、FireFox上で動くカスタム・ツールバーの提供を開始した。最近、当方はソーシャルブラウザ「Flock」を愛用しているが、中身はFireFoxなのでこのNLMツールバーも難なくインストールすることができた。上の写真(クリックで拡大表示)では「はてなツールバー」の上に見えるのがNLMツールバーだ。 続きを読む

患者と医師の「体験」をマネタイズする:HealthLat

HealthLat

HealthLatは、薬品や手術についての患者や医師の体験を集め提供するサイト。最近の医療情報提供サービスの傾向として、一般的な「医学情報」から、患者や医療者の「実体験の情報」へと情報内容はシフトして来ている。この背景には、医療情報の中心的メディアがレガシー・メディア(新聞、雑誌、書籍、テレビ等)からウェブへと変化したことが、やはり大きいファクターとしてあるだろう。最近の調査データなどにも示されているが、ウェブが名実ともに医療情報フローの主要インフラになり、これまで捉えがたかった個々の患者や医療者の体験情報までも、大量に収集し提供できるようになったのである。

だが現在問われていることは、これら患者や医療者によってもたらされる「現場の体験」の情報価値をどのようにマネタイズするかである。その注目すべき試行の一つがこのHealthLatなのだ。 続きを読む

ヴァーチャル・ドクター?、FreeMD

freeMD

ウェブ上のヴァーチャル・ドクターによるヴァーチャル診察、FreeMD 。こういうサービスって、「ありそう」なんだけれど、なぜか今まで実際にお目にかかったことはなかった。あまりにも「直球」すぎて、かえって誰もまともに実現しようとはしなかった、ということかもしれない。その意味で、実際に「直球アイデア」を作ってしまったこと自体、たぶん「すごいコト」なのだろう。おそらく・・・・。 続きを読む

23andMeのブランド構築活動

先ごろ、ヨーロッパ進出が話題になった遺伝子解読サービスの「23andMe」。先月ダボス会議でも出席著名人に無料テスト・デモを実施していたが、「遺伝子解読サービス」に対する認知獲得と理解形成のための広報活動を大々的に展開している。このビデオは先日米国CBSイブニングニュースでオンエアされたもの。(注:冒頭広告あり。その後ニュース本編。) 続きを読む