TOBYOベータ版へ向けて

TOBYO_beta

TOBYOは現在アルファ版を公開しており、様々なテストと修正に取り組んでいる。同時にベータ版の開発も進行中だが、これも近日中に完成する予定。順調にいけば、来月四月からベータ版を公開することができそうだ。また、徐々に闘病記情報の収集も進めており、来月ベータ版スタート時点で、2500点のウェブ闘病記情報を公開する予定だ。

ベータ版開発で主として注力しているのは、「TOBYOレファレンス」コーナーに置く「闘病記特化型検索機能」で、これは通常の図書館レファレンスコーナーに備え付けられている百科事典に該当するという意味で「TOBYO事典」と名付けた。手短に言えば、TOBYOで採録した闘病サイトだけを対象とする検索機能である。 続きを読む

闘病記とプライバシー

Health2.0Booklet

先週、サンディエゴで開催されたHealth2.0の春季コンファレンスは、350社の企業をはじめ消費者代表や研究機関を集め、昨秋コンファレンスに続いて盛り上がりを見せたようだ。多数のコンファレンス・レビューがブロゴスフィアにアップされているが、ここのところ当方はTOBYOの闘病記採録にかかりっきりだったので、これから徐々に目を通していくつもりだ。上の写真は、そのコンファレンスでScott Danielsonという映画制作者が発表したブックレットの一部。 続きを読む

西日本新聞「医療健康」欄がTOBYO紹介

NishiNihonShimbun

3月3日付け西日本新聞朝刊「医療健康」欄でTOBYOが紹介された。「医療現場、インターネットが変える」との見出しのもとに、ブログで闘病記を綴る闘病者の実例を取り上げ、患者交流促進の可能性を指摘している。一方では「医師への中傷、怪情報」への注意も促しながらも、インターネットの普及が医療現場にさまざまな変化をもたらしつつある現実を、一歩踏み込んで、患者の現場から認識していこうという前向きな姿勢が記事から伝わってくる。このような記事で、TOBYOを取り上げてもらったことを感謝したい。
ありがとうございました。

なお、この記事は西日本新聞のウェブサイトでも掲出されている。

三宅 啓  INITIATIVE INC.

TOBYO: 闘病記、医療情報の登録・保存

Children_circle_S

昨日のエントリで、「みんなでウェブ上の有益な闘病情報を探し、保存し、共有する」ということを書いた。これは何も特別なことではなく、闘病者が日常的にインターネットでおこなっている病気や病院の情報を探すような情報活動を、孤立してではなく、みんなで協働しておこなっていくことをイメージしている。そして、そのためのツールとしてTOBYOを使っていただければ、と考えている。だが、「みんなで」とは言うものの、やはり個人としての闘病者の活動が基本となる。まず、闘病者自身のために情報を探し、調べ、整理する。次にそのことの結果をみんなで共有する、という順序になるだろう。 続きを読む

TOBYOで闘病情報(闘病記&医療情報)を集めよう

TOBYO_Circle2

TOBYO(闘病)は現在アルファ版を公開し、さまざまなテストと修正をおこなっている。TOBYO(闘病)では、ユーザーの闘病情報活動を三つのシーン「闘病記を探す、闘病情報を調べる、闘病情報を整理する」に分解し、それぞれ「図書室、レファレンス、Myデスク」という場所のメタファーでコーナーを作ってみた。われわれが目指しているのは、これら三つのコーナーにある機能がそれぞれ有機的に結びついて、闘病者の情報活動にお役立ちすることである。 続きを読む