イスラエルからTOBYOのライバル出現: First Life Research

FirstLifeResearch

先日エントリでご紹介したように、TOBYOとDFCのプレゼンテーションが、来る10月7日-8日サンフランシスコで開催されるHealth2.0コンファレンスでおこなわれる。TOBYO&DFCは初日7日午後から開催される「International Health2.0」というコーナーに登場する予定。当日、Health2.0コンファレンスに参加される方は是非ご覧ください。

メディカル・インサイトの鈴木さんが米国運営チームと今回プレゼンテーションの打ち合わせをされたが、Health2.0.orgのコ・ファウンダーであるインドゥー・スバイヤ氏にTOBYOを説明したところ「非常におもしろい!」とのお言葉を頂戴したとのこと。光栄である。また「TOBYOはOrganized WisdomやFirst Life Researchに似ている」とのコメントもあったそうだが、これにはいささか面食らった。

First Life Researchは初めて聞く名だが、さっそくウェブで調べてみると” New Site Coming Soon”とある。linkedinの会社プロフィールによればイスラエルの企業で、「世界で最も包括的な、客観的な患者レポートによるアウトカムのデータベースを構築。(患者UGCの)収集、体系化そして分析によって、全ての医療UGCのオンライン利用に着手。専用のセマンティック・アルゴリズムと医学オントロジーの適用によって、私たちは患者レポートを薬品に関する作用インサイトに変換することができる」云々とある。また「ウェブ上に公開された構造化されていないアウトカムについての患者レポートを、医学的に有意な情報に変換する」といった記述もある。 続きを読む

日本語圏ウェブと医療情報

ウェブ上にばらまかれた様々な医療関連情報あるいはデータを、どのように構造化するか。ウェブの医療情報サービスを考える場合、とどのつまりはこの問にどう答えるかが問題となる。もちろん多様な考え方に基づく多様な答えがあり、私たちのTOBYOプロジェクトもその中の一つにすぎない。Health2.0の苦闘は、この問に対する答えとそれを継続可能にするビジネスモデルのマッチングの難しさにある。

だが、もう一度この問いを見なおしてみると、見落としてはならないひとつの前提があることに気づく。それは構造化すべき医療関連情報あるいはデータが、「すでに」ウェブ上に存在するという前提である。「これから作る」のではなく、「すでにある」ということ。しかもそれらが「大量にある」からこそ、構造化が問題になるのだ。逆に「これから作る」のでは構造化は現下の問題ではなくなり、提供されるサービスも将来の問題に先送りされる。つまりこのように考える限り、サービスとビジネスモデルのマッチングは永遠に来ないかも知れないということを、この問いとそこに含まれる前提は仄めかしている。 続きを読む

TOBYOプレゼンテーション in Health2.0 SanFrancisco2010

 Health2.0SF2010

2007年以来、毎年秋にサンフランシスコで開催されてきたHealth2.0コンファレンスだが、今年も10月7日-8日の両日、ヒルトン・サンフランシスコで開催される。特に今回のコンファレンスでは、私たちのTOBYOおよびDFCのプレゼンテーション実施が決まったのでご報告したい。

今回プレゼンに至る経緯だが、先月、石見社長のブログを見てメドピアさんがHealth2.0コンファレンスでプレゼンされることを知った。(「Health 2.0 San Francisco 2010での講演決定」)。これを読んで「うちのTOBYOもプレゼンしたいものだなあ」とは思ったが、時期がDFC開発真っ只中でもあり、これは断念せざるを得ないと一度は諦めた。しかしその後、当方パートナーである㈱メディカル・インサイトの鈴木さんが同コンファレンスに参加されると聞き、「それなら鈴木さんにプレゼンしてもらおう」とお願いした次第である。そして㈱メドピアの比木COOから米国Health2.0のマシュー・ホルト氏へ取り次いでもらったところ、「今からエントリーするには遅いが、とりあえずプレゼンファイルを送れ」主旨の回答があった。そこで、Health2.0TokyoChapter2で使ったプレゼンファイルを鈴木さんに翻訳&編集してもらい、先方に送付してOKの返事をもらったというわけである。 続きを読む

闘病体験のフィールドワーク

私たちのパートナーである株式会社メディカル・インサイトが今月で創業二期目を迎えるようだ。まずは鈴木さん、おめでとうございます。今後も一層のご活躍を期待しています。

鈴木さんと初めてお会いしたのは昨年暮れ、たしか12月24日だったと記憶している。クリスマス・イブに突然現れたのだから、鈴木さんに「サンタクロース」のイメージをかぶせることは不自然ではない。密かに「サンタ鈴木」と呼んでいた。鈴木さんはTOBYOプロジェクトに強い関心をお持ちで、熱心なお申し出までいただき、結果として当方事業パートナーをお願いすることになったのだが、まさにTOBYOプロジェクトにとっての「サンタクロース」であった。そして、後にそのプレゼントが「DFC」であることがわかった。

当方は昨年11月頃から闘病体験データに基づくマネタイズを模索していたが、まだ概念やアイデアをあれこれ整理している段階であった。そこへまさにドンピシャの「DFC」というコンセプトを鈴木さんから頂戴した。現在、DFCはすでに開発途上にあるが、私たちだけでここまで進捗することはなかっただろう。鈴木さんに参画してもらい、とにかくTOBYOプロジェクトは長足の進歩を遂げたと思っている。 続きを読む

スイカとネット・リテラシー

Suica&Net

9月になっても暑さは続いているが、今年の夏は「スイカ」で乗り切った。昨年夏は痛風にずいぶん痛めつけられたので、今年は酒量を控えめにし、しっかり水分を摂るために朝晩スイカを食べたのだが、これが効いた。この夏中、痛風知らずであったのはもちろんだが、何か体が軽く感じられ、炎暑の中を苦も無くスイスイ歩くことさえできた。スイカ・パワーがここまで効くとは・・・・・。客観的「エビデンス」でないことは言うまでもないが(笑)、とにかく個人的には良かったのである。

だが、9月に入ってスーパーへスイカを買いに行くと、なんとスイカ売り場はなくなっており、しかも野菜果物売り場の隅っこに、ひとり寂しげに転がっていたスイカには、二三日前の倍の値段が付いているではないか。ケシカラン!。9月だから秋物へ売り場一新ということなのだろうが、しかし、かくも露骨な「スイカ弾圧」があってもよいものだろうか。「スイカの恨み」はこわいのだ。「もうこの店では、買わないぞ!」と決めて他を見て回ったが、どこも似たような惨状であった。どこの店でもスイカ達は冷蔵ケースに入れられるのみならず、文字通り一挙に冷遇されてしまったのである。さぁ困った。当面は妻と手分けしてスイカ探索隊を編成することにしたが、しかし、やがて市場から忽然と消えてしまう日も訪れるはずだ。スイカのあるうちに、スイカの代替品を見つけなければならない。 続きを読む