今日は持病の痛風でエントリを書く気力なし。そこで、こんなビデオはいかが。先週から話題沸騰のiPadだが、これを見て唖然。言葉を失ってしまった。
混ぜてみる?
けっして家でやってはいけません。
注)Wikipedia:”Will it blend?”とは
三宅 啓 INITIATIVE INC.
今日は持病の痛風でエントリを書く気力なし。そこで、こんなビデオはいかが。先週から話題沸騰のiPadだが、これを見て唖然。言葉を失ってしまった。
混ぜてみる?
けっして家でやってはいけません。
注)Wikipedia:”Will it blend?”とは
三宅 啓 INITIATIVE INC.
もともとTOBYOプロジェクトはシンプルなサービスを目指してきたと思う。いや、最初から積極的に目指してきたというよりは、むしろ結果としてそうなったと言った方が正しいのだろう。そして、このシンプルさに今後もこだわりたいと考えている。特定分野にシンプルに特化し、シンプルな機能を実現するツールであり続けたいと考えている。
中途半端な拡張より、愚直なシンプルさの方が強いに決まっている。あれもこれもと戦線を拡張するたびに、要所の手当ては薄くなり、全体としての脆弱性は増すだろう。たとえばコンテンツだが、TOBYOプロジェクトはコンテンツを作らない。コンテンツはユーザーが自分の好きなところで作ればよい。
そのように考えてくると、現在着手しているDFC(Direct From Consumer)商品化もコンテンツを制作するのではなく、ユーザーにデータへのアクセスを提供するツールであるべきだ。つまりDFCはインターフェースとフィルタリングが肝であり、データの分析や解釈はユーザーに任せるべきなのだ。ここが重要だ。そして、やはりシンプルなツールに徹するべきだろう。 続きを読む
先週エントリ「慢性疾患患者は健常者に比べインターネットへのアクセスは少ない?」だが、このような調査が日本でも実施される必要がある。日本では、医療分野におけるインターネットの消費者利用実態についてまとまった調査報告を見たことがない。当然ながら、米国Pewのように時系列で消費者のインターネット医療情報利用実態を追いかけるような調査もない。たまに、インターネット利用実態全体の中で医療関連トピックスが取り上げられるのを目にするが、ともかく圧倒的なデータ不足は否めない。
米国では今回のPew調査の意外な結果に様々な反響が起こっているが、よく考えてみると、医療機関に通院し医師のコントロール下で治療を継続している慢性疾患患者は、概してインターネットで情報探索を今以上におこなう差し迫った必要性はないのかもしれない。本当はもう少し他のデータを見ないと何とも言えないのだが、慢性疾患の治療を受けている一患者の立場からしてみると、なんとなく今回の調査結果の意味するところがわかるような気がする。
私たちはTOBYOプロジェクトを通じて、ネット上で自発的に体験を配信している闘病サイトを見続けてきたのだが、これら配信されている闘病体験は日本人全体の闘病体験の氷山の一角に過ぎないのもまた事実である。常識的に見てネットで自分の体験を公開している人たちは、闘病者の中でもかなりアクティブな人たちであることは想像できる。だが、水面下にある膨大な量の体験の実態は知るよしもないのである。一般的なインターネット利用調査などから見て、これらの人々もまずネットで医療情報収集をおこなっていると推測されるが、アクセス頻度などその微細な実態はわからない。 続きを読む
より良い医療を求めるよりも、健康に人生を送り医療にかからないことのほうが賢明である。そのために日頃の運動が重要なことは誰でもわかっているのだが、時間がとれなかったりして運動不足の人は多い。その背中を押すために社会的な運動促進キャンペーンがしばしば打たれるが、なかにはお説教みたいなものもあり、あまり記憶に残るものにお目にかかったことはない。しかし、このプロモーション・ビデオは非常に強力だ。これを見れば、皆たちどころに毎日運動するようになるに違いない。ちなみに、決めのコピーは以下の通り。
いったいどこで制作されたのだろう。おそらく東南アジアではないだろうか。しかし、このユーモアセンスとアイデアは強力だ。日本の広告クリエーティブからこのようなユーモアやアイデアが失われて久しい。三本目のビデオは、最後にお兄さんが笑うところがブキミ。
三宅 啓 INITIATIVE INC.
メディカルインサイトの鈴木さんのブログでも取り上げられたが、政府IT戦略本部が「診療履歴に基づいた適切な医療を全国のどこでも受けられるようにするためのデータベースを整備するなど、医療分野でのIT化推進」という方針を出した。
政府IT戦略本部と聞いて「まだそんなものがあったのか」との思いが強いのだが、小泉政権以来、こと医療分野のIT化促進について、この戦略本部の具体的な成果が何か思い浮かぶだろうか。ほとんど何も浮かんでこないのが実態ではないだろうか。だから今回の「診療履歴データベース」構想についても、いずれ霧散すると考えたほうがよいだろう。いまだにレセプトオンライン化さえ実現しないのだから。期待は失望の母である。
ところでこの「診療履歴データベース」とは一体何なのだろうか。フツウに考えればEHRであるが、全国レベルに統合するようなニュアンスがあるから、かつて米国ブッシュ前大統領がぶちあげたNHIN(National Healthcare Information Network)に近い気がする。ブッシュ構想では2012年までに米国のすべての医療情報をデジタル化するとのことだったが、この実現性をめぐっては悲観的な見方が一般的であった。オバマ政権もブッシュ構想を引き継いでいるようだが、「EHR-RHIO-NHIN」という三層レイヤー構造のうちRHIO(Regional Health Information Organizations)の経営が各地で破綻し、構想は一挙に視界不良となった。 続きを読む