Health2.0的思考 (1)

health2.0rise
先週、筆者が愛読しているスティーブ・ルーベルのブログ「Micro Persuasion」に、”Walled Gardens and the Lesson for Social Networks”というエントリーがポストされた。SNSを「ウォールド・ガーデン」つまり「塀で囲まれた庭」と見立てた論考である。

「ニューヨークにグラマシーパークという有名な公園がある。これは非常によく手入れされた、最も美しい公園として有名である。だがこの公園は壁で囲まれ、周辺に居住する富裕な住民だけが中に入ることが許されている。もしも、この公園をニューヨーク市が買い上げ、一般に公開したらどうなるだろう?。たくさんの人で満員となり、汚れ、治安は劣化し犯罪は増加し、あたりかまわず落書きだらけとなり果てるだろう」。 続きを読む

YouTubeで患者体験を共有する

SiCKO

米国医療制度をテーマにしたマイケル・ムーア監督の異色ドキュメント映画「SiCKO」が話題になっているが、同時に、ムーア監督は「ひどい医療体験を共有しよう」と呼びかけ、YouTubeで患者体験ビデオ共有コミュニティを立ち上げた。 続きを読む

JC(旧JCAHO)の医療クオリティ改善Wiki”WikiHealthCare”

wikihealthcare

JCAHOが改称し,単なるJC(The Joint Commission)と名乗ることになったようだ。たしかに以前のフルネームは長すぎ。(Joint Commission of Accrediation For Health Organization)。そしてこのたび,医療クオリティ改善のための情報共有サイト“WikiHealthCare”がJCから立ち上がった。

JCは1951年にJCAHとしてスタートして以来、世界の医療評価と医療クオリティ改善の先導役として活躍してきた。今日の日本医療機能評価機構もJCの諸成果から出発しており、JCの日本版と言っても過言ではない。 続きを読む

Google Health を予想する(2)

GH2

2.技術モデル(前承)

ユーザーインターフェイス

Googleはどのサービスでも基本機能から出発し、やがて機能追加していくことで知られている。GH(GoogleHealth)のユーザーインターフェース開発には三つのオプションがある。

1)GHはそれ自身のユーザーインターフェースを構築する
2)GHは既存のPHRやEHR企業を買収しそのインターフェースを採用する
3)GHは最初それ自身の粗野なユーザーインタフェースを開発し、既存のPHRやEHR企業により洗練されたユーザーインターフェースの提供を競争させる 続きを読む