闘病記とプライバシー

Health2.0Booklet

先週、サンディエゴで開催されたHealth2.0の春季コンファレンスは、350社の企業をはじめ消費者代表や研究機関を集め、昨秋コンファレンスに続いて盛り上がりを見せたようだ。多数のコンファレンス・レビューがブロゴスフィアにアップされているが、ここのところ当方はTOBYOの闘病記採録にかかりっきりだったので、これから徐々に目を通していくつもりだ。上の写真は、そのコンファレンスでScott Danielsonという映画制作者が発表したブックレットの一部。 続きを読む

LifePaletteアルファ版

LifePalette

新しいウェブ医療サービスが誕生した。LifePalette。トップページには「全く新しい患者サイト」との文言があるが、このLifePaletteは闘病記ホスティングを軸とする闘病者体験共有サービスであるようだ。

まずは、アルファ版ローンチ、おめでとうございます。
今後のご発展と大きな成果を収められることを祈念いたします。 続きを読む

Google Health: エリック・シュミットCEOのプレゼンテーション


先週、GoogleのCEOエリック・シュミット氏がHIMSSに登場し、「Google Health」を公式発表し大きな話題になったが、そのプレゼンテーションの公式ビデオがGoogleからYouTubeにアップされた。

プレゼンの冒頭、「なぜ、われわれGoogleはここにいるのか?」とHIMSSの大勢のオーディエンスを前にして、エリック・シュミット氏は尋ねている。おそらくシュミット氏にとって、医療関係コンファレンスに登場するのは初めての経験だったのだろう。普段とは違う、緊張したような雰囲気さえ時折感じられるのだが、徐々にフランクな語りぶりを取り戻し、非常にわかりやすい説明をしているのはさすがである。 続きを読む

TOBYO: 闘病記、医療情報の登録・保存

Children_circle_S

昨日のエントリで、「みんなでウェブ上の有益な闘病情報を探し、保存し、共有する」ということを書いた。これは何も特別なことではなく、闘病者が日常的にインターネットでおこなっている病気や病院の情報を探すような情報活動を、孤立してではなく、みんなで協働しておこなっていくことをイメージしている。そして、そのためのツールとしてTOBYOを使っていただければ、と考えている。だが、「みんなで」とは言うものの、やはり個人としての闘病者の活動が基本となる。まず、闘病者自身のために情報を探し、調べ、整理する。次にそのことの結果をみんなで共有する、という順序になるだろう。 続きを読む

TOBYOで闘病情報(闘病記&医療情報)を集めよう

TOBYO_Circle2

TOBYO(闘病)は現在アルファ版を公開し、さまざまなテストと修正をおこなっている。TOBYO(闘病)では、ユーザーの闘病情報活動を三つのシーン「闘病記を探す、闘病情報を調べる、闘病情報を整理する」に分解し、それぞれ「図書室、レファレンス、Myデスク」という場所のメタファーでコーナーを作ってみた。われわれが目指しているのは、これら三つのコーナーにある機能がそれぞれ有機的に結びついて、闘病者の情報活動にお役立ちすることである。 続きを読む