Google Health: エリック・シュミットCEOのプレゼンテーション


先週、GoogleのCEOエリック・シュミット氏がHIMSSに登場し、「Google Health」を公式発表し大きな話題になったが、そのプレゼンテーションの公式ビデオがGoogleからYouTubeにアップされた。

プレゼンの冒頭、「なぜ、われわれGoogleはここにいるのか?」とHIMSSの大勢のオーディエンスを前にして、エリック・シュミット氏は尋ねている。おそらくシュミット氏にとって、医療関係コンファレンスに登場するのは初めての経験だったのだろう。普段とは違う、緊張したような雰囲気さえ時折感じられるのだが、徐々にフランクな語りぶりを取り戻し、非常にわかりやすい説明をしているのはさすがである。

また別の機会にエリック・シュミット氏は、「Google Health」のアイデアが、Googleの検索データを検討したのちに立ち上がったと説明している。「われわれは量的観点から、実際に人々が検索をどのように処理しているかを検討した。そして、医療が重要度第一位であることがわかった。われわれは、どちらかと言えば「Google Health」を検索の延長線上にあると考えている」。

このようにシュミット氏は、「Google Health」がGoogleのコアコンピタンスである検索技術と無関係ではなく、むしろそこを起点に発想されていることを言明した。ここの部分は非常に面白い。かつて80年代後半頃、「多角化からエッジアウトへ」という市場戦略の転換が言われていたことを思い出した。また、もしも「検索」という地点から医療界を透視するのであれば、たしかに新しい医療サービスの輪郭もつかめるかもしれない。卑近な例を言うと、医療分野のカスタムサーチ・エンジン開発がすぐに思い浮かぶ。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


Google Health: エリック・シュミットCEOのプレゼンテーション” への1件のコメント

  1. I am a medical doctor. I see patients every day. Including the Emergency Room where I work.

    During thousands years physician have follow this hippocrates oath sencente: What I may see or hear in the course of the treatment or even outside of the treatment in regard to the life of men, which on no account one must spread abroad, I will keep to myself, holding such things shameful to be spoken about.

    So at the moment I designed the keyose (www.keyose.com) service, I have a very clear idea: privacy must be the priority number one!

    Read more here:

    http://blog.keyose.com/2008/02/28/broken-privacy-is-a-real-threat-trust-me/

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