Google Health、ついに公式発表

GoogleHealth080229

昨日28日、フロリダはオーランドで開催されている米国医療情報界最大の年次イベントHIMSS2008 で、GoogleのCEOエリック・シュミット氏がキイノート・スピーチをおこない、同社PHRシステム「Google Health」のローンチを公式に発表した。シュミット氏は「Google Health」が現在の医療実務を根本的に変革するものになることを公約し、「個人医療データを、医療機関やペイヤーのデータベースから解放し、患者に従うようにする」と述べた。

このスピーチ内容を読んで、「しかしエリック・シュミットも、ずいぶん思い切った言い方をしているな」と思うのだが、実は「本来のPHR」の勘所はここにあると当方は考えている。これまでも当ブログで書き散らかして来たのだが、本来、PHRはEHRをはじめ他の医療システムの上位に立ち、これらを統合する中心的な医療情報システムであるはずだ。つまり、他のシステムに分散したすべての個人医療情報をユーザーの手元へ集約統合し、ユーザーの意思に基づいてデータ運用するシステムであるはずだ。これはアダム・ボスワース氏以来、「Google Health」の指導的な開発原理となっていたが、現在もGoogle内部で継続されていることは喜ばしいことである。 続きを読む