「第三者機関による医療サイト認証」という虚構

HON

今朝の朝日新聞を開いてみると、「携帯電話の閲覧制限、第三者機関設立、客観性担保が課題」という記事に目がとまった。現在進められている、自民党・民主党によるネット規制法案制定の動きも気になるが、では果たして、このような「第三者機関」による「サイト認証」が、国家規制よりもベターであると言えるのだろうか?。

そんなことを考えているうちに、ある記憶がよみがえってきた。二-三年前、ある大手医療機関チェーンの幹部と話をしていたのだが、その時、「ウチは今度、第三者機関のサイト認定を受けることにした」という幹部の発言があった。その発言の中で、とりわけ「第三者機関」という言葉に、妙な力感を込めた不思議なニュアンスがあったことが思い出される。それはあたかも「第三者機関」という言葉が、ただならぬ魔法の権威を象徴しているかのごとくであったのだ。医療者にとって「第三者機関」という言葉は、どうやら絶大な威力を持っているらしい。 続きを読む