オンライフがモバイル対応版をリリース

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昨日、「みんなの闘病サイト オンライフ」がモバイル版をリリースした。詳細はヨセミテのプレスリリースを参照。オンライフは昨年10月に全面リニューアルオープンし、さらに先月再度リニューアルしたところだが、この高速進化ぶりはすごい。その方向感覚と修正能力に敬意を表したい。

今後は、『オンライフモバイル』の機能を順次追加し、さらなるユーザーの利便性の向上に努めていくとともに、患者さん同士の交流のための掲示板・コミュニティ機能や PHR(パーソナルヘルスレコード)機能など、インターネットを最大限に活用して闘病活動全体を支援するためのプラットフォーム構築を目指します。(同リリース)

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桜の木の下の禅問答

sakura0903しばらくブログを休んでいたが、この間に一気に春到来。新宿御苑界隈の桜も一斉に開花しはじめた。さて闘病体験検索エンジン「TOBYO事典」だが、年初から、「1万人の闘病記を全文検索」とのうたい文句を文字通り実現すべく試行してきた。ようやく、なんとかもうすぐ拡張版を公開できるところまできた。これで一応、「国内初の闘病体験専門検索エンジン」を世に問うことになる。だが、今後まだまだ改良改善は続く。なぜなら、単なる「汎用検索エンジンの特化版」を作るところで止まってしまうのでは、闘病体験検索エンジンがもつ本来の可能性を殺すことになるからだ。実はTOBYO事典を開発しながら、これまで見えていなかったアイデアや可能性がいくつか出てきている。 続きを読む

プロフェッショナル向け医療検索エンジン: Mednar

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「Deep Web Medical Search」と銘打った医療専門検索エンジンMednarの評判が高い。これはGoogleなどと違い、クローリングやインデクシングを用いないメタ検索エンジンで、リアルタイムで複数のウェブ上のDBソースに対し検索を実行し、その結果を統合して表示する。Mednarではこれをメタ検索検索エンジンとは呼ばず、「Federated Search Engine」と呼んでいる。ソースは医療分野ですでに定評のあるDBを選んでいるため、検索結果にスパムや信憑性の低い情報が混じることはない。 続きを読む

医療wikiの現在

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以前から「医療wikiの決定版」と言われていたMedpedia。ついに先月ベータリリースされた。すでにTechCrunch「Medpediaは医師、患者ともに利用できる健康情報版のWikipedia」で取り上げられているので、詳しい情報はそっちをご参照あれ。当方も以前からこのサイトに注目してきたが、結局、医療者と一般ユーザー双方をターゲットにしている点、そしてSNS機能を付加している点がこれまでの医療wikiサイトとの際立った違いである。世界トップレベルの医療関係者が結集し「健康・医療分野の情報プラットフォームの決定版になる可能性が十分にあるだろう」とTechCrunchでも評されているが、残念ながら英語版のみである。日本でもこのような「健康医療情報の決定版プラットフォーム」を作ることはできないものか。「Medpedia Japan」。実現できれば素晴らしい。 続きを読む

Health2.0論の新展開

Health2.0コンファレンス主催者であるマシュー・ホルト氏が、新しいHealth2.0論スライドを公開した。これは、HHS(米国社会保険福祉省)のNCVHS(National Committee on Vital and Health Statistics)およびAHRQ(Agency for Health Research and Quality)の会合でプレゼンテーションされたものである。

プレゼンテーションの相手が医療統計などに関わるセクションであるためか、医療統計のデータソースというアングルからHealth2.0を捉えているところに、いささか違和感を覚える。やはり従来と同じく、冒頭部分はWeb2.0から説き起こされているのだが、これも現在ではいささか古色蒼然という感もある。しかし一方では、これまでのHealth2.0論にはなかった新しいアイデアもいくつか散見される。 続きを読む