マイクロソフトから本格的PHRローンチ:Microsoft HealthVault

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10月4日付けニューヨークタイムズ紙は、マイクロソフトがPHR“Microsoft HealthVault”を同日リリースすると報じている。

今年に入って、米国では次世代医療ITシステムの鍵を握るのはPHRであるというコンセンサスが次第に形成されつつある。従来はEHRなど医療業務システムが次世代医療ITシステムの中核だとされてきたが、これらは所詮「業務システム」であり、直接消費者が自分の健康を管理するために使用するPHRのほうが、医療全体における価値が高いと考えられるようになってきたのである。この背景には、高騰をきわめる米国医療費を、生活者自身がPHRで健康管理をすることによってコストダウンしていこうという考えがある。 続きを読む

Health2.0の爆発とGoogleHealthの蹉跌

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その後もHealth2.0コンファレンスのインパクトを受けて、多数の次世代医療をめぐる論考がブロゴスフィアを賑わせている。昨年から徐々に下地は準備されていたのだろうが、コンファレンスでそれは臨界点に達したかのようである。まさに一つの待ち望まれたムーブメントがようやく姿を現し、常に「ステイタス・クォ」へと傾斜し続けてきた医療業界の「常識」や「医療観」を揺さぶり、巨大な社会的イナーシャを獲得しながら前進している。 続きを読む

アダム・ボスワース氏、Google辞任の波紋

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昨日、安倍首相の突然の辞任表明には驚いたが、それ以上に「アダム・ボスワース氏、Google辞任」のニュースは当方にとって衝撃的であった。さっそく昨日、今日と、ワシントンポストなどメインストリーム・メディアをはじめ、Health2.0関連ブロゴスフィアもこの話題を取り上げている。 続きを読む

闘病記とPHRに関するメモ

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昨日のリストを見ても分かるように、米国ではすでに大変な数のPHRが提供されており、この数は増加の一途をたどっている。だが、供給側のこの盛況ぶりに比し、生活者側の関心はまだまだ低い。

先週発表された米国保険会社Aetnaの調査によれば、PHRが何を意味するか知らない、わからない人は回答者の64%にのぼる。残り36%の回答者のうち、実際にPHRを使用していたのは11%に過ぎなかった。また、PHRをよく知っていると回答した人は全体の16%。同時に、個人健康情報の管理実態に関して次のことがわかった。 続きを読む