新しいパブリックセクター

AtlanticR&B

先週から体調をこわしたこともあり、この「秋の連休」は全面的に休養しブログも休んだ。ひたすら自宅で音楽を聴いて過ごしたが、連日の仕事から離れ、ほど良い空白期間を得ることができた。まったく違う角度から再度自分の立ち位置を見つめることも、ときには必要だ。

連休を通して、もっぱら60年代AtlanticのStax/Volt系ソウルミュージックをアナログ音源で聞いたが、やはりこのあたりの音は古いMMカートリッジの方が良く鳴る。ロック、ソウル、ジャズなどのジャンルで、結局、一体何を聞いているのかと言えば、やはりドラムスの音を聞いているのだと最近思うことが多い。ドラムスの鳴り方が、これらの音楽を基本的に決定しているといってもよいだろう。そして、音を繊細に上品に聴かせる新しいカートリッジはドラムス再生には不向きであり、むしろ荒削りで大ざっぱな、古くて安物のカートリッジのほうが、より好ましいドラムスの音を再現してくれる。 続きを読む

ロックンロール医療改革!


オバマ政権の米国医療改革はかなり難航しているようだ。それに苛立つアマチュア中年ロックンローラーの「怒りのプロテストロック」がYouTubeに登場!。WHO発表の医療ランキングで、米国医療の世界37位という体たらくに怒りをぶつけている。

もう10数年くらい前になるだろうか、当方は、昨今の「おやじバンド」ブームを先取りするかのように中年ロックバンドを結成し、電通グループのバンドコンテストでグランプリを3回取ったが、こんなビデオを見ると燃えてくるぜ。ちなみにバンドの名前は「NASSO」(ナッソー)。さかさまに読めば、意味はわかるようになっている。また、バンドやりたい。

三宅 啓  INITIATIVE INC.

「2009ウェブトレンド5」と闘病体験の構造化

Richard MacManusgが主催するブログサイト”ReadWriteWeb“で、”ReadWriteWeb’s Top 5 Web Trends of 2009“が発表された。それによると、Top5は次のようになっている。

  1. Structured Data
  2. Real-Time Web
  3. Personalization
  4. Mobile Web / Augmented Reality
  5. Internet of Things

これらはいずれも、今、インターネットで起きている重要なトレンドだろうが、TOBYOプロジェクトに携わってきた当方としては、やはりどうしても最初にあげられているStructured Data(構造化されたデータ)に目が向くのはいたしかたない。TOBYOプロジェクトは言ってみれば「闘病ユニバースに存在するデータを構造化する試み」であるからだ。 続きを読む

ソーシャルメディア

ソーシャルメディアを概観するスライドやビデオはこれまで多数発表されており、正直言ってもうお腹いっぱい状態だが、このスライドはユーモアもあり秀逸。ところで今月初めに開催された「AD:Tech TOKYO」でキーノートスピーチを務めたジョシュ・バーノフ氏は、自身のブログで「In Japan and Korea, consumers embrace social technology faster than marketers」 というエントリをポストし、「日本企業は消費者に比べソーシャルメディアへの対応が遅れている」と述べている。

たしかにそのような傾向はあるかもしれないが、日頃から闘病サイトにかかわっている当方の実感としては、企業のみならず消費者の方が、果たして「ソーシャルメディア」という概念でたとえばブログをとらえているかといえば、そうではないような気がする。新しい可能性として「ソーシャルメディア」に着目するよりも、むしろ古いリアル日常感覚の習慣を持ち込んでいるようなシーンを目にすることの方が多い。このままいくと日本の「ソーシャルメディア」は、かなり特殊で孤立した文化圏を作っていくことになるのかもしれないが、これは「闘病ユニバース」にとって良い方向ではないだろう。そのような危惧の念を覚えることもしばしばである。 続きを読む

急速にクラウド化する医療情報システム

cloud_computing

EHR認証問題に端を発する「EHR1.0批判」は、HHSによる「意味ある利用」による認証基準策定へと行き着いたわけだが、これら一連の動きを見て、旧来のIT企業をはじめテレコム企業からパソコンメーカーにいたるまで、雪崩をうってEMR・EHRのクラウド・コンピューティング化に着手し始めた。医療情報システムのクラウド化は、最早、誰にも止められない大きなうねりとなって医療IT業界を席巻しつつある。

9月10日のNewYorkTimesによれば、GE、IBM、Dell、VerizonなどからEHR専業各社に至るまで、EMR・EHRのクラウド化構想が最近矢継ぎ早に発表されている。従来からEHRシステムを供給してきたGEは、特に小規模医療機関のニーズが「より簡単に、より安く」へシフトしていると認識し、来年早々にクラウド版EHRをリリースするとアナウンスしている。IBMはこれまでEHRシステムを供給していなかったが、やはり小規模医療機関を対象とするクラウドEHR市場への参入を表明している。テレコム企業Verizonは医療IT企業と組み、今後数カ月のうちにクラウドEHRをリリースする。 続きを読む