イスラエルからHealth2.0: iMedix

iMedix

一昨日、イスラエルのテルアビブからローンチしたiMedix。同社は今年一月に設立され、医療情報バーティカル検索エンジンと患者SNS機能を併せ持つユニークなサイトを開設した。「より良き医療のディシジョン・メイキングのために、人々が医療情報を簡単に探し出し共有できることを可能とする、コミュニティ・パワードな検索エンジン」の提供をめざす。

この「コミュニティ・パワードな検索エンジン」と呼ばれるものが、iMedixが提供するコア・ベネフィットなのだが、これは検索結果に対するユーザー評価を分析しウェブ上の医療情報をランキングするもので、iMedixはこの検索エンジンの特許を申請しているようだ。 続きを読む

TOBYO進捗状況と今後の展望

TOBYOMyDESK

そもそもこのブログは、当方の新規プロジェクトである「TOBYO」(トービョー)の進行状況およびその周辺情報を、「Radical Transparency」の精神で公開していくつもりであった。だが、これまで再三何度か「TOBYOアルファ版オープン」を告知したものの、当の「アルファ版」は一向に姿を見せず各方面にご心配をおかけしてきたが、ようやく本日になってアルファ版の骨格が完成した。

これから各種テストと修正を経て、年内にはアルファ版は完成する予定。来年早々にはベータ版に着手できそうである。ベータ版は主として検索機能を開発することになるが、懸案であった検索エンジンまわりの問題もなんとか解決できそうなので、きわめて視界良好。なるべく早くベータ版公開まで持っていきたい。 続きを読む

世界感染症マップ: HealthMap

healthmap

HealthMapは世界の感染症アウトブレーク情報をアグリゲートし、地図という視覚的表現でわかりやすく提供している。情報ソースは、国際感染症学会の疾病発生監視プログラムのProMEDMail、WHO、ヨーロッパの疾病監視機関であるEuroSurveillance、それにGoogleNewsなどである。

GoogleMapsAPIを使ったマッシュアップ・サイトで、マップ上には国・地方レベルで、最新の感染症警告情報がその深刻度を色分けしてマーキングされてある。そのマークをクリックすると情報の詳細を読むことができるわけだ。マークは感染症警告を表すだけではない。たとえば日本に付されたマークには薬害C型肝炎のニュースが示されている。感染情報だけでなく、世界の重要な医療関連ニュースがリアルタイムで概観できるようになっている。 続きを読む

アライアンス・ベースの患者SNS: CareFlash

careflash

9月のHealth2.0コンファレンス以降、新しい医療ウェブサービスが続々登場してきている。CareFlashは患者SNSとしてはさして目新しいものでもないのだが、強いて言えば「アライアンス・ベースのビジネスモデル」を追求しているところが新しいといえるかも知れない。

このSNSの目玉の一つとなっている「3Dアニメーションによる医療情報提供」も、実は医療3Dアニメーション制作会社であるBlausen Medical Communications社とのアライアンスによって実現したものである。CareFlashはこの他にがん支援団体などとアライアンスを結んでいる。またこれに関連して注目すべきは、Facebookとの相互乗り入れを実現しているところであり、これはFacebookのプラグインを通して実現している。 続きを読む

症状から医療情報を検索:MEDgle

medgle

医療情報検索は徐々にバーティカル検索が主流になってきている。だが、そのバーティカル検索のメリットはまだ生活者や患者に十分には理解されておらず、汎用検索エンジンに比べその利用率は低い。ところでユーザーの検索プロセスを考えてみると、バーティカル検索にせよ汎用検索にせよ、まず最初にユーザーが医療上の固有名詞(病名、治療名など)を特定していなければ何も始まらないのである。つまり、検索キイワードとして入力する特定の医療固有名詞をユーザーが知っていなければならない。 続きを読む