三宅 啓 の紹介

株式会社イニシアティブ 代表 ネット上のすべての闘病体験を可視化し検索可能にすることをめざしています。

手術室のiPad


世界で初めてiPadが手術室で利用されたのは、神戸大学医学部附属病院であるらしい。このビデオを見ると、iPadは防水のためだろうがビニールでラップされ、腹部CTスキャン画像の手元再生用に使われている。患部と画像の間の視点移動が少ないし、関係者全員の視線を集中できるところがメリットのようだ。

三宅 啓  INITIATIVE INC.

Health2.0 Tokyo Chapter

 Health2.0Tokyo

先週6月4日(金)、第一回Health2.0 Tokyo Chapterが東京・青山で開催された。正確な数は把握していないが、およそ百人近い参加者で会場は満員状態。予想を超える盛会であった。

まず、米国Health2.0ムーブメントを主催するマシュー・ホルト、インドゥー・スバイヤ両氏からHealth2.0 Tokyo Chapterに寄せられたビデオメッセージが披露されたあと、メドピア株式会社の比木取締役COOから、Health2.0基本概念、主なサービス、そして4月パリで開催されたHealth2.0Europeコンファレンスの報告があった。

休憩をはさみ、事務局をつとめられた株式会社メディエイドの杉山社長、メドピア株式会社の石見社長から、日本のHealth2.0事例として、両社の事業であるライフパレットメドピア のプレゼンテーションがあった。最後に今後のスケジュールの説明があり、2011年における「Health2.0 Japan」開催構想が発表された。 続きを読む

幻の10年

 
(Video: The Yardbirds – Happenings Ten Years Time Ago (1967))

また総理大臣がかわる。振り返ってみると安倍、福田、麻生、そして鳩山と、ここ数年、日本の総理大臣は毎年のように一年で交代している。もう慣れっこになってしまい、別段驚くこともないのだが、特に今年に入っての鳩山内閣の迷走ぶりは、あまりにもお粗末すぎて、まともに直視するのがはばかられるほどだった。

ここ10年ばかりの日本の政治を考えると、前半の5年間に振られた「改革」の旗が、後半の5年間にまさに襤褸と化し、ついにズタボロに消滅してしまった、というような印象がある。結果として、バブル以降の「日本の失われた10年」という言葉は「失われた20年」へと延長された。日本の国際的プレゼンスは、この間、大きく後退しシュリンクし続けている。

実は先日、かつて勤めていた会社の後輩の結婚披露パーティーに出席し、ほぼ10年ぶりに後輩たちと再開したのだが、聞いてみればほとんどがまだ広告業界にとどまっているとのことだった。この10年間にマスコミ広告市場はピークから2割減少し、今後、ますます縮小していくことは間違いない。だが、後輩たちは「広告業界はもう斜陽産業です」と自嘲気味に語りながら、それでもそこから「外」へ出ようとしないのは一体なぜなのか。 続きを読む

出口へ向けて

Kobe_FashionMart

(Kobe Fashion Mart)

連休から始まった5月も終わり。昨日などまだ寒かったが、今日は一転してやっと5月らしいさわやかな一日となった。先週末から関西へ行ったが、TOBYO_DFC関係でいくつか打ち合わせをし、そして土曜日にはかつての後輩の結婚披露宴に出席した。慌ただしかったが、多数の方々とお会いできたのが収穫であった。

たまたま披露宴が六甲アイランドで開かれたのでさしたる意識もせず出かけたが、着いてみると、かつて当地のショッピングセンターなどのマーケティング・リサーチをおこなった記憶がドッと一度によみがえった。だが、街全体にかつての勢いはないような印象があり、シャッターを降ろした店舗さえ散見された。 続きを読む

900回目のエントリに寄せて

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当ブログは900エントリに達した。ところで、前回エントリ「始まった日本のHealth2.0ムーブメント」を書きながら考えたのは、ある意味でこのブログの役割は終わったのかもしれないな、ということだ。このブログはかなり早い時期から世界のHealth2.0動向をとらえ、様々な事例を紹介してきた。だがそのムーブメントが日本で動き出し、たくさんの人々が直接参加するようになるのなら、ことあらためてHealth2.0を紹介する必要もなくなるだろう。

それに以前に比べると、たしかにHealth2.0の具体事例がニュースとして紹介されるケースは減ってきているように思える。これはこれまで既に多数の事例が紹介されたため、Health2.0のニュースバリューが漸減してきているということもあるだろうが、一方では斬新なサービス自体の登場が少なくなっていることも事実だ。特に成功事例という点では、SermoとPatientsLikeMeの次が今ひとつ思い浮かばない。たしかに23andMeやkeasは有望株だが、しかしまだ顕著な成功を収めているとは言えない。 続きを読む