三宅 啓 の紹介

株式会社イニシアティブ 代表 ネット上のすべての闘病体験を可視化し検索可能にすることをめざしています。

患者と医師の「体験」をマネタイズする:HealthLat

HealthLat

HealthLatは、薬品や手術についての患者や医師の体験を集め提供するサイト。最近の医療情報提供サービスの傾向として、一般的な「医学情報」から、患者や医療者の「実体験の情報」へと情報内容はシフトして来ている。この背景には、医療情報の中心的メディアがレガシー・メディア(新聞、雑誌、書籍、テレビ等)からウェブへと変化したことが、やはり大きいファクターとしてあるだろう。最近の調査データなどにも示されているが、ウェブが名実ともに医療情報フローの主要インフラになり、これまで捉えがたかった個々の患者や医療者の体験情報までも、大量に収集し提供できるようになったのである。

だが現在問われていることは、これら患者や医療者によってもたらされる「現場の体験」の情報価値をどのようにマネタイズするかである。その注目すべき試行の一つがこのHealthLatなのだ。 続きを読む

ヴァーチャル・ドクター?、FreeMD

freeMD

ウェブ上のヴァーチャル・ドクターによるヴァーチャル診察、FreeMD 。こういうサービスって、「ありそう」なんだけれど、なぜか今まで実際にお目にかかったことはなかった。あまりにも「直球」すぎて、かえって誰もまともに実現しようとはしなかった、ということかもしれない。その意味で、実際に「直球アイデア」を作ってしまったこと自体、たぶん「すごいコト」なのだろう。おそらく・・・・。 続きを読む

23andMeのブランド構築活動

先ごろ、ヨーロッパ進出が話題になった遺伝子解読サービスの「23andMe」。先月ダボス会議でも出席著名人に無料テスト・デモを実施していたが、「遺伝子解読サービス」に対する認知獲得と理解形成のための広報活動を大々的に展開している。このビデオは先日米国CBSイブニングニュースでオンエアされたもの。(注:冒頭広告あり。その後ニュース本編。) 続きを読む

包括的医師検索サービス「Vitals」

vitals

昨年から世界中で一気に弾け始めたHealth2.0だが、まだまだニューフェイスのローンチは続いている。昨年末、米国ニュージャージー州リンドハーストからローンチした「Vitals」は、これまでにない新しいタイプの医師検索サービスと言えるだろう。

「われわれは皆、人生のある時点で、医師のところへ行く必要があるだろう。それは軽い症状であるかも知れないし、あるいは深刻な症状かも知れない。どの医師のところへ行くかという選択と、そしてその医師のパフォーマンスが、生きるか死ぬかを決定するかもしれないのだ。」

このように、医師選択の重要性から「Vitals」は自分たちが目指すサービスを語り始める。つまり、消費者の医師選択ニーズを徹底的に焦点化していることが読み取れるのだが、「あれも、これも」ではない一点集中型コンセプトこそが、今後の新しいウェブ医療情報提供サービスに最も必要なことなのだ。 続きを読む

米国医療を変革する革新的サービス、「Carol」登場!

carol

今朝の朝日新聞朝刊一面には「開業医再診料、引き下げ断念、医師会の反発受け、厚労省」との見出しのもとに、「医師会-与党」の強い抵抗にあい、開業医再診療引き下げを厚労省は断念したと報じられている。これは「限定された資源の有効配分」の問題に一般化できるだろうが、配分調整過程で「医師会」などという特定ギルド団体の意向が偏重されては、もとより「中立公正なる資源配分」などできるはずもない。そもそも価格形成に、実際に医療を消費する消費者の意向が反映されないことが問題なのである。 続きを読む