三宅 啓 の紹介

株式会社イニシアティブ 代表 ネット上のすべての闘病体験を可視化し検索可能にすることをめざしています。

ペーパーレス医療


EHRベンダーであるAllscripts社が、医療現場へのIT導入によるペーパーレス化促進キャンペーンの一環として、プロモーション・ビデオ「Paperfree Healthcare」をYouTubeにアップした。シンプルなメッセージ訴求型ビデオとして秀逸の出来映えである。医療現場の壁、事務機器などに多数貼りつけられたショートメッセージは、思わず読んでしまうため、オーディエンスのアテンションが散漫に分散することもない。

ところで、このようなビデオを制作しなければならないということは、米国医療界にも、依然として牢固たる「紙頼み」文化が存在していることを逆に示している。日本でも、医師ブログなどで「電子カルテ・アレルギー症候群」とも言うべき症例を散見するが、これはいったい何なんだろう?。「紙頼み」文化から脱出するためには、何が必要なのだろうか?。

Google Health、ついに公式発表

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昨日28日、フロリダはオーランドで開催されている米国医療情報界最大の年次イベントHIMSS2008 で、GoogleのCEOエリック・シュミット氏がキイノート・スピーチをおこない、同社PHRシステム「Google Health」のローンチを公式に発表した。シュミット氏は「Google Health」が現在の医療実務を根本的に変革するものになることを公約し、「個人医療データを、医療機関やペイヤーのデータベースから解放し、患者に従うようにする」と述べた。

このスピーチ内容を読んで、「しかしエリック・シュミットも、ずいぶん思い切った言い方をしているな」と思うのだが、実は「本来のPHR」の勘所はここにあると当方は考えている。これまでも当ブログで書き散らかして来たのだが、本来、PHRはEHRをはじめ他の医療システムの上位に立ち、これらを統合する中心的な医療情報システムであるはずだ。つまり、他のシステムに分散したすべての個人医療情報をユーザーの手元へ集約統合し、ユーザーの意思に基づいてデータ運用するシステムであるはずだ。これはアダム・ボスワース氏以来、「Google Health」の指導的な開発原理となっていたが、現在もGoogle内部で継続されていることは喜ばしいことである。 続きを読む

YouTubeの医療映像コンテンツ


昨日のエントリで、「DIPEx JAPANの活動しかり、今年は患者からの発信に注目が集まりそうです。」と「楽患日記」から引用しておいたが、たまたま昨夜のNHKニュースでこの「DIPEx JAPAN」を取り上げていた。当方、この団体の活動についてはほとんど知識がないので、なんとも論評しかねるが、ニュースを見る限り大変な労力をかけて闘病体験を映像収録しておられるようで、その熱意には感心した。当面、100篇の闘病映像記録を収集し、来年からウェブで公開するということだ。 続きを読む

日本におけるPGC(患者生成コンテンツ)

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ユニークな活動を展開されている「楽患ねっと」のブログ「楽患日記」で、当方のTOBYOをご紹介いただいた。「あとは、どれだけの患者・家族に魅力的だと思ってもらう仕掛け(例えばロールモデルの存在など)を持たせるか、そして認知を広めるか、ではないでしょうか。」とのご指摘もありがたく頂戴したので、今後の当方活動に活かしていきたい。ありがとうございました。 続きを読む

TOBYOテーマソング「TOBYO STRUT」完成 

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TOBYOは先週からアルファ版を公開しているが、これはまだテスト段階。マスコミの方々からもお問い合わせを頂戴しているが、まだテスト段階ということで、機能など不備の点をご了承いただきたい。また、アルファ版テストと同時に現在ベーター版開発を進めている。これも近日公開できる予定。ベータ版は闘病記サイトだけのバーティカル検索機能がメインとなる。

また、TOBYOをわかりやすく説明するために、プロモーションムービーの制作に着手しているが、まずムービーのBGMとなるイメージテーマ曲を作ったのでお聞きいただきたい。下のオーディオバーの三角ボタンを押せば再生が始まる。

“TOBYO STRUT” composed,arranged,produced by Miyake Hiraku, INITIATIVE INC.

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