患者による医療評価のイノベーション

Patient Assessment Index

「大型連休」とは言っても、当方なんだかんだと仕事を続け、結局、完璧に休んだのは二日だけだった。ここ数か月継続して取り組んできたPDRプロジェクトが、いよいよ最終局面に来たからだ。年初に始めたころはまさに暗中模索だったが、ここへきて視界は一気に開けてきている。開発コンセプト「患者の言葉を数量化する」を貫いてきたが、今から思い返してみても、結局この方法しかなかったのだと思う。そして最終的に「患者評価指標」というものにたどり着いた。これは今後のPDRプロジェクトにとって、決定的なアイデアであり、核心的な役割を担うことになると考えている。ネーミングは素直に”Patient Assessment Index”を「PAI」と略した。「パイ」と呼んでいただきたい。

前回エントリでも触れたように、患者は病院、薬剤、治療法、医療者などに対し、主として形容詞や形容動詞で自分の感想を表現している。たとえば薬剤Aに関連する形容詞・形容動詞だけを抽出し、その出現度数、出現確率、対象となる固有名詞との出現類似性等を計算すれば、それぞれの形容詞・形容動詞がどの程度強く薬剤Aと結びついているかを数値化できる。 続きを読む