真夏の架空対談:Sermo総括(Health2.0を越えて)

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Sermoの謎

客) 毎日、暑いねえ。

主) 還暦の身には、今年の暑さはひとしおだ。

客) まあ、がんばって。ところで先月から、医師コミュニティSermo売却問題がずいぶん話題になったね。

主) うん。この件だが、まだすべてが明らかにされていないと思う。

客) 君は昨年から、Sermoの変調についてブログエントリをポストしていたわけだが、いつごろから気づいたのか?

主) ちょうど一年前の夏からだ。米国のHealth2.0関連サービスの現状把握をしようとデータを集めてみて、Sermoがどうもおかしいと夏頃から感じていた。だがその変調が、こんどの売却まで行き着くとは、まさか想像だにしていなかったね。とにかく今回の売却問題には謎が多い。

客) 「謎」か。それはどういうことなの。

主) 今年、年が明けて突然、ファウンダーのペールストラントがpar80のローンチを発表して驚いたわけだが、その時点ではこのプロジェクトはまだSermo内に置かれ、ペールストラントも引き続きCEOにとどまるという説明だった。

客) このpar80というのが、いまだによくわからないのだが、結局これは何なんだ?

主) それがまず第一の「謎」だ。このサイトの具体的なサービス内容はいまだに発表されておらず、しかも米国医師会に対する強烈な批判メッセージだけが掲載されている。まったく奇妙だ。意味不明なのだ。(注:現在は医療機関紹介状サービスをめざしている?) 続きを読む