仮想コミュニティのポータル

Universe

今週はいくつかインタビューの予定が入った。TOBYOに関心を持っていただいて感謝感激である。ところで事前の質問リストを見ていると、やはり「どうしてTOBYOは闘病記を書く機能やコミュニティ機能がないのか」という質問があった。これはこれまで一番多く当方に発せられた質問であるが、おそらく今後も事あるごとに問われるのだろう。

何度でも繰り返す必要があるのだろうが、私たちがTOBYOプロジェクトを企画する段階で、ネット上には約3万サイトと推定される闘病ドキュメントサイトが既に存在していた。端的に言って、一から闘病体験をTOBYOサイトで書いてもらうよりも、既に存在する闘病サイトを可視化しリスト化する方が早く、しかも確実なのだ。TOBYOが闘病体験を書く機能を持たないのは、そのように判断したからだ。

次にコミュニティ機能だが、ネット上に分散して存在する闘病サイト群は、相互リンク、コメント、トラックバックなどを通じて緩い自然発生的なネットワークを作っていた。これを私たちは一種の仮想コミュニティとみなし「闘病ユニバース」と名付けたわけだ。つまりコミュニティ機能もまた、私たちがTOBYOサイトで一から作り込むまでもなく、すでにネット上に存在していたのだ。 続きを読む