新しいパブリックセクター

AtlanticR&B

先週から体調をこわしたこともあり、この「秋の連休」は全面的に休養しブログも休んだ。ひたすら自宅で音楽を聴いて過ごしたが、連日の仕事から離れ、ほど良い空白期間を得ることができた。まったく違う角度から再度自分の立ち位置を見つめることも、ときには必要だ。

連休を通して、もっぱら60年代AtlanticのStax/Volt系ソウルミュージックをアナログ音源で聞いたが、やはりこのあたりの音は古いMMカートリッジの方が良く鳴る。ロック、ソウル、ジャズなどのジャンルで、結局、一体何を聞いているのかと言えば、やはりドラムスの音を聞いているのだと最近思うことが多い。ドラムスの鳴り方が、これらの音楽を基本的に決定しているといってもよいだろう。そして、音を繊細に上品に聴かせる新しいカートリッジはドラムス再生には不向きであり、むしろ荒削りで大ざっぱな、古くて安物のカートリッジのほうが、より好ましいドラムスの音を再現してくれる。 続きを読む