明日の医療を予感させるHello Health

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昨年から話題になり、このブログでも以前(ここここ)紹介したニューヨークの開業医ジェイ・パーキンソン医師。同僚のショーン・コージン医師と共に、ニューヨークで新しい地域医療サービス「Hello Health」 を立ち上げた。

「Hello Health」はIM、ビデオチャット、メール、スケジュール共有など、既存のありふれたツールを駆使し、契約顧客宅に訪問して医療サービスを提供する「無店舗医療」である。顧客とは普通のツールでコミュニケーションしているが、診察時にはPCにインストールされた先進的EHRシステム「Hello Health」を使用している。紹介ビデオをご覧いただこう。

ジェイ・パーキンソン医師の例を見ていつも関心させられるのは、そのインターネット技術の活用方法よりも、むしろその卓越したマーケティング発想である。このような医療の新業態創造は、もちろんインターネットの積極活用が支えているのだが、それ以上に今日の医療に対する消費者ニーズの洞察が素晴らしい。その独特の医療マーケティング論を、先日開かれたHIMSSサミットでジェイ・パーキンソン医師はプレゼンテーションしているが、そのスライド「Where is the Healthcare Revolution」は、おそらく今日の医療マーケティング論のベストではないかと思う。いずれまたご紹介したい。

三宅 啓