2008年、医療IT動向予測

sunrise

年の瀬である。今年もあと残すところ10日あまり。来年のことを言えば鬼が笑うのだが、そろそろ来年の予測なぞやってみてもよさそうである。と、思っていたところに折よく、医療IT界ウォッチャーにしてiHealthBeatのレポーターを務めるJane Sarasohn-Kahnさんが、「Get Out the Crystal Ball: Predicting What’s Next for Health IT」というネタを提供してくれているではないか。ありがとうジェーンさん。今回は、ジェーンさんの予測を頂戴しよう。 続きを読む

医療現場へ浸透するWeb2.0


(by John Sharp)

昨日エントリーでは、医学教育へWeb2.0を活用していこうという動きを紹介した。さて、先行するWeb2.0に触発され、Health2.0などの動きが医療分野でも出てきているのだが、改めて考えて見ると、そこには「TOBYO」のような患者側に立脚点を置いたサービスと、医療現場に浸透し活用されていくサービスの二つの方向がある。 続きを読む

YouTubeを医学教育に活用


(AskDrWikiからアップされた心エコー図)

米国で医学教育にWeb2.0ツールを利用するケースが増えてきている。来月オハイオ州で開催されるIAMSE(国際医学教育者協会)の年次総会では、このブログでも紹介してきたAskDrWikiが教育ツールとしてプレゼンテーションされる予定。

AskDrWikiでは、すでに約140本もの冠動脈造影図ビデオ等をYouTubeにアップしているが、特にYouTubeを医学教育に活用する例が増加している。特に看護師教育が活発で、看護師教育専門誌「看護教育展望」では先日「看護教育2.0:YouTube」( Diane J. Skiba)と題された論文が掲載された。その中でYouTubeを使った教育のことを、”YouNiversities”(!)ともじって紹介していたが、これには笑えた。いくつかYouTubeの医学教育関係ビデオを見てみよう。

看護師勧誘のプロモーションムービー。ヒップ・ホップ感覚で若い看護師志望者や看護師に大人気。

サウスカロライナ医科大学看護学部のプロモーションビデオ

医療問題に取り組むマイケル・ムーア監督の映画「シッコ」

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5月19日、第60回カンヌ国際映画祭で米のマイケル・ムーア監督の最新作『シッコ』が特別招待上映された。「ボウリング・フォー・コロンバイン」、「華氏911」と過激な話題作を提供してきたムーア監督だが、今回の作品「シッコ」は医療問題に切り込み、米国医療の現状を鋭く告発。

ただ、キューバ撮影をめぐって米国政府から法律違反の嫌疑をかけられ調査中。6月29日に予定されていた全米公開も危ぶまれている。最悪の場合、同監督の罰金刑か禁固刑もありうるとのことである。「シッコ」で批判されているのは米国の保険企業と製薬メーカーらしい。日本では8月公開。