Curationによるデータ構造化

DCC

昨日、イスラエルのFirst Life Researchに触れたが、さっそく今日、二~三の方からお問い合わせを頂戴した。たしかにソーシャル・メディア・マーケティングという視点で医療を眺めるなら、TOBYOやFirst Lifeのような事業が出現するのは自然の流れと言えよう。ソーシャルメディアと医療といえば、本来なら、ソーシャル・グラフのパワーを活用した患者SNS事業などがメインに位置してもよいはずなのだが、残念ながら撤退したサービスもあり、その難易度は高いことがわかってきた。

それに対し、TOBYOやFirst Lifeは「すでにネット上にある公開データ」に焦点を合わせている。そして患者体験として公開されたUGCの構造化をめざしている。TOBYOは「すべての闘病体験を可視化し検索可能にする」とのミッションによって、患者体験UGCの構造化を宣言しているわけだ。実際にはブログなどUGCサイトにメタデータを付し、整理分類し、リスト化を進めている。First Lifeもほぼ同様の考え方をしている。だが、両者が違っているのは、TOBYOがCuration(自動生成データ等に対する人手による検証と修正)という方法を取っているのに対し、First Lifeはセマンティック技術で機械化しようとしている点だろう。「Medical Ontology」と彼らが呼んでいるのは、患者UGCを意味的に機械判別する仕組みのことと推測される。 続きを読む