Health2.0の新コンセプト「アンプラットフォーム」をめぐって

Unplatforms

昨年、Health2.0コミュニティから提起された考え方のうちで、もっとも重要なものは「データの流動性」(Data Liquidity)と「アンプラットフォーム」(Unplatforms)だったと思う。「データの流動性」についてはこのブログでも以前取り上げたが、単にEHRやEMRなど情報システムを導入しさえすれば医療の効率化が図れるのではなく、患者-医療機関、医療機関-医療機関などにおける情報フローとコミュニケーションを焦点化する方が、医療変革にとってより重要であるとの考え方を打ち出している。これは、従来の医療IT観を根本的に覆す大胆な問題提起だと思う。

もう一方の「アンプラットフォーム」だが、これについてはまとまったドキュメントがなく、その意味をはっきり捉えることができなかった。たまたま今月から始まったウェビナー「Health2.0ショー」で、マシュー・ホルトの”The Past and Future of Health 2.0″と題するプレゼンテーションを見ていたところ、このアンプラットフォームについての解説があった。それによれば「アンプラットフォーム」は下記の四つの場面を想定しているようだ。

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