(GoogleHealthのプレゼンテーションを行うアダム・ボスワース氏)
Source: AlphachimpStudio.
GoogleHealth、コードネーム”Weaver”。
昨日のエントリーでニューヨークタイムス記事を紹介したが、どうやらGoogle Health(以下、GHと略す)のプロトタイプは、このプロジェクトの責任者であるアダム・ボスワース氏から一部の関係者に対し発表されたようである。今日になって、ネット上にはGHプロトタイプのスクリーンショットが出回り始めたので、概要をまとめておく。
GHプロトタイプの概要は、GoogleのエンジニアリングVPにしてGH開発リーダーであるアダム・ボスワース氏が直にプレゼンテーションした模様である。このプレゼンでアダム・ボスワース氏は、「人々はあちら側にあり、整理され、すべてアクセスできる医療情報を必要としている。医療情報はより簡単にアクセスでき、整理され、とりわけ特定の患者ニーズに最も適切な情報ができるだけ簡単に見つかるようなやり方で利用できなければならないのだ。」と述べている。また同氏は、「この『情報を利用しやすくする』ということが、たまたまGoogleのミッションに沿っているのだ」と付け加えた。
< スクリーンショット1>
GHには二つのタブが見える。「プロファイル」と「メディカルコンタクツ」である。「プロファイル」タブには、「サービス&ヘルスガイド」、「健康状態、症状」、「薬物」、「年齢、性、身長・・・」、そして「家族歴」などいくつかのサブセクションがある。一番下にあるプライバシーポリシーには、「あなたが入力したいかなる情報も公開されることはないだろう。Googleは、あなたの許可が無ければ誰ともその情報を共有するつもりはない」と記されている。
< スクリーンショット2>
この「健康状態、症状」ダイアログは、他のGHの入力ボックスと同じく、自動入力機能がある。「頭」と入力すると、「頭と首の血管浮腫」、「頭部負傷」、「頭痛」その他をGoogleが提案する。
< スクリーンショット3>
「サービス&ヘルスガイド」セクションには次のような記述が読める。「GHを最大限活用するために。もし、あなたの医療機関や薬局が、医療記録のセキュアなダウンロードを提供しているなら、あなたはあなたの記録を見つけたりプロファイルに付け加えたりできます。また、GHへセキュアに接続し、あなたの健康管理サービスを提供するウェブサイトをブラウズすることもできます」。
「Googleヘルスガイド」という見出しの下には、次のような説明が読める。「あなたがプロファイルに何か情報を追加したら、GHは信頼できる医療ソースを検索し、あなたを対象とするヘルスガイドを作成します。GHは、いつでもあなたが新しい情報をプロファイルに追加したら、あなたのガイドへの適切なアップデートをチェックします。あなたはGoogleが書いたヘルスガイドを、薬物相互作用、治療、検査、そして予防措置を学習するために利用できます。
サイドボックスには、「何かを改善する前に、必ずあなたの医療上の疑問を、医師あるいは医療機関と相談してください。」との警告があり、フットノートには「www.safe-med.comと連携組み込み」と読める。
< スクリーンショット4>
「アレルギー」タブ。「アレルギー追加」ボックスには「例:ペニシリン」とある。
< スクリーンショット5>
このページで処置と手術情報を追加できる。例としてGoogleは「虫垂切除術」を挙げている。
< スクリーンショット6>
「検査結果」セクション。例では「コレステロールLDL」。
< スクリーンショット7>
画面では”immunication”となっているが、これは”immunization”(予防接種)の誤りだろう。ここで情報追加するには自由記述ではなく、選択肢から選択するようになっている。
< スクリーンショット8>
ユーザーのデモグラフィック・データのページ。生年月日、性別、民族、血液型、体重、身長、喫煙習慣、飲酒習慣。
< スクリーンショット9>
「家族歴」ダイアログでは、ユーザーの血縁者それぞれの健康状態を入力できる。
< スクリーンショット10>
このページで医師を入力できる。このサンプルでは医師と接触していない。ユーザーは”Google Doctor Directory”で近隣の医師を検索することができる。
Screen Shot by Philipp Lenssen
<関連情報>
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三宅 啓 INITIATIVE INC.
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